MENU
2026年版|採点基準を公開した中立ランキング

AGAランキング比較|AGA治療クリニックを100点満点・5つの物差しで採点した、広告なし・送客報酬なしの比較ガイド

「AGAランキング」で検索すると、似たような順位表がたくさん並びます。けれども、どの基準で並べたのか、誰からお金をもらっているのかが書かれていないランキングは、読む側からは判断材料になりません。

当サイトは、クリニックからの広告費・成果報酬(アフィリエイト報酬)を一切受け取らない編集方針で運営しています。順位は、厚生労働省や日本皮膚科学会などの公的な情報と、各クリニックが公式サイトで公開している情報だけをもとに、あらかじめ公開した採点表に当てはめて決めています。

運営:AGAランキング比較 編集部|情報の確認日:2026年10月30日|本ページは医療行為の推奨や診断を目的としたものではありません。治療の可否や薬の選択は、必ず医師の診察を受けて判断してください。

この記事の結論:AGAランキングは「順位」より「物差し」を見て選ぶ

最初に結論をお伝えします。AGA(男性型脱毛症)のクリニック選びで本当に大事なのは、「何位か」ではなく、「自分にとって大事な物差しで高い点を取っているか」です。同じ1位でも、料金の安さで1位なのか、診療体制の手厚さで1位なのかで、向いている人がまったく違うからです。

3分でわかるAGAクリニック選びの要点

  • 治療の土台は「ガイドラインで推奨度Aの治療」:日本皮膚科学会の診療ガイドラインで、男性のAGAに最も強く勧められている(推奨度A)のは、フィナステリドの内服、デュタステリドの内服、ミノキシジルの外用の3つです。まずはこれを扱っているかを確認しましょう。
  • ミノキシジルの「飲み薬」は国内未承認:同じガイドラインでミノキシジル内服は推奨度D(行うべきではない)とされています。処方するクリニックもありますが、その場合は副作用の説明を十分に受けることが前提です。
  • 料金は「月額」ではなく「1年間の総額」で比べる:初回だけ安いプラン、まとめ払い前提の価格、診察料や送料が別のケースがあるため、月額表示だけで比べると判断を誤ります。
  • 定期配送と解約条件は契約前に必ず確認:国民生活センターは2026年6月、AGA治療などのオンライン診療で「処方薬の定期購入」をめぐる相談が目立つとして注意を呼びかけています。
  • オンラインか対面かは「生活スタイル」で選ぶ:薬の処方が中心ならオンライン診療でも十分なことが多く、頭皮の状態をしっかり診てほしい人や植毛も検討したい人は対面のクリニックが向いています。

このページでは、まずランキングの採点方法を公開し、次にAGAという病気そのもの、治療薬の効果と副作用、費用の仕組み、トラブルを避けるための注意点を、公的な資料に沿って詳しく解説します。そのうえで、主要なAGA治療クリニックを同じ採点表で評価したランキングと、目的別の選び方、よくある質問をまとめています。

全文はかなりの長さになります。急いでいる方は、目次から「AGAクリニックランキング」と「目的別の選び方」だけを先に読んでも構いません。ただ、初めてAGA治療を検討している方には、ぜひ「治療薬」と「トラブルを避けるために」の章にも目を通していただきたいと考えています。順位表だけを見て申し込み、あとから「思っていた契約と違った」と困る人が、実際に少なくないからです。

当サイトのランキングの作り方(採点基準をすべて公開します)

ランキングは、作り方が見えなければ信用できません。ここでは、順位を決めた方法を、ほかの人が同じ手順で検証できる程度まで具体的に公開します。

中立性に関する編集方針

AGAランキング比較 編集部の約束

  • 掲載クリニックから、広告費・掲載料・成果報酬(アフィリエイト報酬)・紹介料など、いかなる金銭も受け取っていません。
  • クリニックへのリンクは、すべて公式サイトのトップページへの通常のリンクです。計測用のパラメータや送客用のURLは使っていません。
  • 順位は、下で説明する採点表の合計点で機械的に決めています。編集部の好みで順位を入れ替えることはしません。
  • 医学的な説明は、厚生労働省、医薬品医療機器総合機構(PMDA)、日本皮膚科学会など、公的機関・学会の資料を根拠にしています。
  • 料金や診療内容は変わることがあります。確認日を明記し、変更に気づいた時点で更新します。最新の情報は必ず各クリニックの公式サイトでご確認ください。

医療機関の広告については、医療法と厚生労働省の「医療広告ガイドライン」によって、ほかの医療機関と比べて優れていると示す広告(比較優良広告)や、治療の効果を誇大に示す広告などが禁止されています。当サイトはクリニックの広告ではなく、報酬を受け取らない第三者の情報提供として運営していますが、その趣旨を尊重し、「絶対に生える」「日本一」といった誇大な表現や、体験談を使った効果の強調は行いません。

なお、医療広告ガイドラインの内容は、厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について」で公開されています。クリニックの広告を見るときに、どのような表現が問題になり得るのかを知っておくと、誇大な宣伝を見分ける助けになります。

5つの物差しと配点(合計100点)

採点は、次の5つの物差しで行いました。配点は、AGA治療を受ける人が「あとで困りやすいポイント」ほど重くしています。

物差し配点何を見ているかなぜ重視するか
①治療の標準性30点ガイドラインで推奨度Aの3つの治療(フィナステリド内服・デュタステリド内服・ミノキシジル外用)を、公式サイトで薬の名前がわかる形で扱っているか(各10点。外用薬はあるが成分が読み取れない場合などは5点)効果と安全性の根拠がもっとも確かな治療を受けられるかどうかは、治療の結果を左右する土台だから
②料金の透明性25点フィナステリドの料金(8点)、デュタステリドの料金(7点)、診察料(5点)、送料(5点)が公式サイトで明示されているか。ページ間で金額が食い違う場合は減点AGA治療は自由診療で、同じ薬でも支払い総額に大きな差が出るから
③診療体制20点対面で診察を受けられる院があるか(8点)、オンライン診療に対応しているか(6点。相談のみは2点)、血液検査の案内があるか(3点)、自毛植毛まで相談できるか(3点)治療は年単位で続くため、検査や次の治療段階まで相談できる体制が重要だから
④契約の始めやすさ15点まとめ払いや定期配送ではなく1か月分(単月)から始められる価格が公式サイトで示されているか(10点)、初回価格と継続価格が区別して示されているか(5点)オンライン診療の定期購入トラブルが公的機関から注意喚起されており、まず短期間で試せることが大切だから
⑤通いやすさ10点オンライン診療の対応(5点)と、対面院の数(10院以上5点、2〜9院3点)続けられなければ効果が出る前にやめてしまうから

採点のルールと限界

採点にあたっては、次のルールを守っています。

  1. 公開情報だけで採点する:各クリニックの公式サイトに掲載されている情報と、公的機関の資料だけを使います。口コミサイトや他のランキングサイトの数字は使いません。
  2. 書かれていないことは評価しない:たとえば解約条件が公式サイトで確認できない場合、「実際には良心的かもしれない」と推測して加点することはせず、確認できた範囲で採点します。
  3. 治療効果そのものは採点しない:どのクリニックで治療しても、同じ薬であれば効果に大きな差が出るとは考えにくく、また効果の比較は個人差が大きすぎて公平に評価できないためです。
  4. 同点の場合は「料金の透明性」の点数が高い方を上位にする:判断に迷う人ほど、費用の見通しが立つことを重視すると考えたためです。それでも同点の場合は「診療体制」の点数、さらに同点の場合は五十音順としています。
  5. 解約条件そのものは採点に含めない:定期配送の停止期限や途中解約の条件は、申し込み画面や利用規約の奥にしか書かれていないことが多く、すべてのクリニックで同じ精度で確認できなかったためです。そのかわり、④では「単月から始められるか」を評価し、解約条件は申し込み前に必ず確認するよう、後半のチェックリストで詳しく案内しています。

一方で、この採点には限界があることも正直にお伝えしておきます。公式サイトの書き方が丁寧なクリニックほど点数が高くなりやすく、実際の診察の質や医師の説明のわかりやすさまでは評価できていません。また、料金やキャンペーンは頻繁に変わるため、確認日以降に条件が変わっている可能性があります。ランキングは「候補を絞り込むための地図」として使い、最終的な判断は、実際にカウンセリングや診察を受けてから行ってください。

ランキングを読むときのコツ

合計点だけでなく、5つの物差しそれぞれの点数を見てください。たとえば「とにかく費用を抑えたい」人は②の点数、「副作用が心配で、相談できる体制を重視したい」人は③の点数、「まずは短期間だけ試したい」人は④の点数が高いクリニックから検討するのがおすすめです。

ランキングに掲載していないもの

次のようなサービスは、ランキングの対象から外しています。

  • 医療機関ではない事業者:育毛サロン、ヘッドスパ、育毛剤・サプリメントの通販など。医師の診察を受けられず、医薬品の処方もできないためです。
  • 海外医薬品の個人輸入代行サイト:医師が関与せず、偽造品や品質不良品のリスクがあるため、比較の対象としてふさわしくないと判断しました(詳しくは後半の「個人輸入の危険性」で解説します)。
  • 公式サイトで料金や診療内容がほとんど確認できないクリニック:採点の材料がないため、公平に評価できません。

ここまでが、ランキングの作り方です。次の章からは、クリニックを選ぶ前に知っておきたいAGAの基礎知識を解説していきます。

AGA(男性型脱毛症)とは?まず病気の仕組みを知る

クリニックを比べる前に、AGAという病気の正体を知っておくことはとても大切です。仕組みがわかれば、「なぜこの薬が効くのか」「なぜ治療を続ける必要があるのか」「なぜ育毛剤だけでは限界があるのか」が自然と理解でき、広告の誇大な表現にも惑わされにくくなります。

AGAは「進行する」脱毛症

AGAは、英語のAndrogenetic Alopeciaの略で、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれます。思春期以降の男性に起こり、額の生え際(前頭部)や頭のてっぺん(頭頂部)の髪が、時間をかけて少しずつ細く、短くなっていくのが特徴です。

AGAのいちばん大きな特徴は、何もしなければゆっくり進行していくという点です。ある日突然すべての髪が抜けるわけではなく、数年から十数年という長い時間をかけて、薄毛の範囲が広がっていきます。そのため、気づいたときには進行していた、ということが少なくありません。

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、日本人男性のAGAの発症頻度について、成人男性のおよそ3人に1人という報告が紹介されています。決して珍しい病気ではなく、ごく一般的な体質の変化といえます。年齢が上がるほど割合は高くなり、20代後半から30代にかけて自覚する人が増えていきます。

髪の毛の一生「ヘアサイクル」

AGAを理解するには、まず髪の毛の生え変わりの仕組み、「ヘアサイクル(毛周期)」を知る必要があります。髪の毛は1本1本が独立して、次の3つの時期を繰り返しています。

時期期間の目安髪の状態
成長期2〜6年程度毛根の奥で細胞が活発に分裂し、髪が太く長く伸びていく時期。健康な頭皮では全体の約85〜90%がこの時期にあるとされます
退行期2〜3週間程度細胞分裂が止まり、毛根が縮み始める時期
休止期3〜4か月程度髪の成長が止まり、やがて自然に抜け落ちる時期。その下では次の髪が育ち始めています

健康な人でも、1日に数十本から100本程度の髪が抜けるのは、この休止期の髪が自然に抜けているためで、異常ではありません。抜けた分だけ新しい髪が生えてくるので、全体の量は保たれています。

ところがAGAでは、このサイクルのうち成長期が極端に短くなります。本来なら数年かけて太く長く育つはずの髪が、十分に育つ前に退行期・休止期に入ってしまうのです。その結果、細く短い髪(軟毛)ばかりになり、地肌が透けて見えるようになります。これを「毛包のミニチュア化(軟毛化)」と呼びます。

ここで大切なのは、AGAでは毛根そのものが一気になくなるわけではない、ということです。毛根は小さく弱っていても、しばらくは残っています。だからこそ、早い段階で治療を始めれば、弱った毛根を再び太い髪が育つ状態に戻せる可能性があるのです。逆に、長い年月が経って毛根が完全に機能を失ってしまうと、薬による回復は難しくなります。「AGAは早期発見・早期治療が大事」と言われるのは、このためです。

原因物質「DHT(ジヒドロテストステロン)」

では、なぜ成長期が短くなるのでしょうか。主な原因は、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)です。

男性ホルモンの代表であるテストステロンは、血液に乗って全身をめぐります。このテストステロンが、頭皮の毛根付近にある「5α還元酵素(5αリダクターゼ)」という酵素と結びつくと、より強力な男性ホルモンであるDHTに変わります。

DHTが、毛根の奥にある「毛乳頭細胞」の男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)に結合すると、髪の成長を抑える信号が出されます。この信号によって成長期が短縮され、髪が十分に育たないまま抜けてしまう、というのがAGAの基本的な仕組みです。

  1. テストステロン(男性ホルモン)が血液で頭皮に運ばれる
  2. 毛根付近の5α還元酵素によって、より強力なDHTに変換される
  3. DHTが毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体に結合する
  4. 髪の成長を抑える信号が出て、成長期が短くなる
  5. 髪が細く短いまま抜けるようになり、薄毛が進行する

5α還元酵素には「Ⅰ型」と「Ⅱ型」がある

5α還元酵素には、Ⅰ型とⅡ型の2種類があります。Ⅰ型は皮脂腺などに多く、頭皮全体に広く分布しています。Ⅱ型は毛乳頭などに多く、特に前頭部や頭頂部に多いとされています。AGAで前頭部や頭頂部から薄くなりやすいのは、このⅡ型の分布と関係していると考えられています。

後で詳しく説明しますが、治療薬のフィナステリドは主にⅡ型を、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を阻害します。この違いが、2つの薬の効果の強さや使い分けにつながっています。

なぜ「後頭部」は薄くなりにくいのか

AGAが進行しても、後頭部や側頭部の髪は残ることが多いのが特徴です。これは、後頭部や側頭部の毛根がDHTの影響を受けにくい性質を持っているためと考えられています。自毛植毛という治療では、この後頭部の毛根を薄くなった部分へ移すことで、移植後もDHTの影響を受けにくい髪が生え続けることを利用しています。

AGAになりやすい人・なりにくい人の違い

同じように男性ホルモンを持っていても、AGAになる人とならない人がいます。この違いには、主に遺伝的な体質がかかわっていると考えられています。

  • 男性ホルモン受容体の感受性:DHTに対する受容体の反応しやすさには個人差があり、遺伝の影響を受けるとされています。受容体の遺伝子はX染色体の上にあるため、母方の家系の影響を受けるという説明がよく知られています。ただし、父方を含む複数の遺伝子が関係していると考えられており、「母方の祖父が薄毛だから必ずなる」と単純には言えません。
  • 5α還元酵素の活性:酵素の働きの強さにも個人差があり、DHTが作られやすい体質かどうかに関係します。

生活習慣(睡眠不足、喫煙、栄養の偏り、強いストレスなど)が髪の健康に影響する可能性はありますが、AGAの根本的な原因はあくまでホルモンと遺伝的な体質です。生活習慣を整えることは大切ですが、それだけでAGAの進行を止めることは難しいという点は知っておきましょう。

AGAの進行パターンと分類

AGAの進行の度合いを表すために、医療の現場ではいくつかの分類が使われています。世界的によく使われるのが「ハミルトン・ノーウッド分類」で、日本人向けにはこれに頭頂部の薄毛(日本人に多いとされるパターン)を加えた「高島分類」も用いられます。

進行のイメージ見た目の特徴受診の目安
初期生え際の両端(いわゆるM字の部分)がわずかに後退する。髪が以前より細く柔らかく感じる。分け目が目立つこの段階での相談が最も治療の選択肢が多い
中期生え際の後退がはっきりする。頭頂部(つむじ周辺)の地肌が透けて見える薬による改善が期待できる段階。早めの受診がすすめられる
進行期前頭部と頭頂部の薄毛がつながり始める薬での維持に加え、植毛などを含めて医師と相談する
高度前頭部から頭頂部にかけて広く髪が失われ、側頭部・後頭部に髪が残る薬だけでの回復は難しいことが多く、植毛やかつらなども選択肢になる

大まかにいえば、日本人男性には「生え際から後退するタイプ」「頭頂部から薄くなるタイプ」「その両方が同時に進むタイプ」があります。どのタイプであっても、AGAであれば基本的な治療の考え方は同じです。

セルフチェック:こんな変化があれば相談を

次のような変化が複数当てはまる場合は、AGAが始まっている可能性があります。もちろん、自己判断はできませんので、気になる場合は皮膚科やAGAを診療するクリニックで相談してください。

AGAの可能性を考えたいサイン

  • おでこが以前より広くなった気がする(生え際の両端が後退している)
  • つむじ周辺の地肌が、写真や鏡で透けて見える
  • 髪のハリやコシがなくなり、セットしにくくなった
  • 抜け毛の中に、細く短い毛が増えている
  • 以前より髪が伸びにくくなった、または伸びても細い
  • 父方・母方の親族に薄毛の人がいる
  • 20代〜40代で、ここ数年で変化を感じている

セルフチェックで役に立つのが、同じ条件で定期的に写真を撮っておくことです。毎日鏡で見ていると、ゆっくりした変化には気づきにくいものです。月に一度、同じ場所、同じ照明、同じ角度で、前頭部と頭頂部の写真を撮っておくと、変化を客観的に確認できます。治療を始めたあとも、効果を判断する大切な記録になります。

AGAと間違えやすい脱毛症

薄毛や抜け毛の原因は、AGAだけではありません。原因が違えば治療法もまったく違うため、自己判断でAGAの薬を使い始めるのは避けるべきです。次のような病気や状態は、AGAと区別が必要です。

脱毛の種類主な特徴AGAとの違い
円形脱毛症コインのような丸い脱毛斑が突然あらわれる。複数できることや、頭全体に広がることもある自己免疫が関係するとされ、治療法がまったく異なる。年齢・性別を問わず起こる
休止期脱毛高熱、手術、急激なダイエット、強いストレスなどの数か月後に、頭全体の抜け毛が一時的に増える原因が取り除かれれば自然に回復することが多い
脂漏性皮膚炎頭皮の赤み、かゆみ、べたついたフケを伴う皮膚炎の治療が優先される。AGAと合併していることもある
甲状腺の病気・貧血などだるさ、体重の変化、むくみなど、ほかの症状を伴うことがある内科的な病気の治療が必要になる
薬剤性脱毛抗がん剤などの薬の副作用で起こる原因となる薬について主治医と相談する
牽引性脱毛症長期間、髪を強く引っ張る髪型を続けることで起こる髪型を変えることで改善が期待できる
抜毛症自分で髪を抜いてしまう癖による心理的な要因へのアプローチが必要になる

AGAの診断は、主に医師による問診と視診(頭皮や髪の状態を見ること)で行われます。必要に応じて、ダーモスコピー(拡大鏡)で毛の太さのばらつきを確認したり、血液検査でほかの病気がないかを確認したりします。オンライン診療では、スマートフォンのカメラで撮影した頭部の画像をもとに診察することが一般的です。

「抜け毛が増えた」「急に薄くなった」というときに、それが本当にAGAなのか、ほかの原因なのかを見極めてもらえることも、医療機関を受診する大きなメリットです。円形脱毛症や甲状腺の病気をAGAと思い込んで、市販の育毛剤や個人輸入の薬で様子を見続けてしまうと、本来必要な治療の開始が遅れてしまいます。

女性の薄毛(FAGA・女性型脱毛症)について

女性にも、男性ホルモンなどが関係する薄毛があり、「女性型脱毛症(FAGA、FPHL)」と呼ばれます。女性の場合は、生え際は保たれたまま、頭頂部を中心に全体的に髪が薄くなるのが一般的です。

注意しなければならないのは、男性のAGA治療薬の多くは、女性には使えないということです。フィナステリドとデュタステリドは、ガイドラインで女性には推奨されておらず(推奨度D)、特に妊娠中や妊娠の可能性がある女性では使用してはいけない薬とされています。男性の胎児の生殖器の発達に影響するおそれがあるためです。女性の薄毛治療では、ミノキシジルの外用(1%)などが中心になります。

このページのランキングは、主に男性のAGA治療を前提にしています。女性の方は、女性の薄毛を専門に扱う外来や皮膚科で相談することをおすすめします。また、男性が治療薬を使う場合も、家族の女性(特に妊娠中・妊娠の可能性がある方)が薬に触れないよう保管に注意する必要があります。

AGAは「治す」より「コントロールする」病気

AGAについて知っておきたいもう一つの大切な点は、現在の治療は体質そのものを変えるものではないということです。治療薬は、DHTの生成を抑えたり、毛根の働きを助けたりすることで、進行を止めたり、髪を回復させたりします。しかし薬をやめれば、再びDHTの影響を受けるようになり、時間をかけて治療前の状態に戻っていくと考えられています。

つまりAGA治療は、高血圧の薬のように「続けることで良い状態を保つ」タイプの治療です。だからこそ、クリニック選びでは、目先の初月料金だけでなく、何年も続けられる料金と体制かどうかを考えることが重要になります。当サイトのランキングで「料金の透明性」と「契約・解約のわかりやすさ」を重く評価しているのは、この理由からです。

次の章では、日本皮膚科学会のガイドラインをもとに、どの治療がどれくらい勧められているのかを詳しく見ていきます。

「様子を見る」と「受診する」の分かれ目

薄毛が気になり始めても、「もう少し様子を見てから」と受診を先延ばしにする人は少なくありません。AGAの進行のスピードには個人差があり、数年でかなり進む人もいれば、長い間ほとんど変わらない人もいます。そのため、「いつ受診すべきか」に明確な線を引くことはできませんが、次のような場合は、様子を見るよりも一度相談してみることをおすすめします。

  • 半年前、1年前の写真と比べて、明らかに生え際や頭頂部の状態が変わっている
  • 抜け毛の中に、細く短い毛が目立つようになった
  • 家族に薄毛の人が多く、自分も同じ経過をたどるのではないかと不安を感じている
  • 薄毛が気になって、人と会うことや外出がおっくうになっている
  • 急に抜け毛が増えた、丸く髪が抜けている部分がある(AGA以外の原因の可能性もあるため)

受診したからといって、必ず治療を始めなければならないわけではありません。医師に状態を確認してもらい、「今はまだ治療の必要は低い」と言われることもあります。その場合でも、現在の状態を記録として残しておくことで、将来の変化を判断しやすくなります。早めに相談しておくことは、治療の選択肢を狭めないための備えでもあるのです。

ガイドラインで見るAGA治療の「推奨度」

AGA治療にはさまざまな方法がありますが、そのすべてに同じだけの根拠があるわけではありません。日本皮膚科学会は、国内外の研究結果を評価して「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」を作成しており、各治療をどの程度勧めるかを「推奨度」として示しています。

2026年10月時点で最新のものは2017年版で、その後の改訂版は公表されていません。ガイドラインの本文は、日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」(PDF)で誰でも読むことができます。

推奨度の意味

推奨度意味
A行うよう強く勧める
B行うよう勧める
C1行ってもよい
C2行わないほうがよい
D行うべきではない

治療法ごとの推奨度一覧(男性・女性)

ガイドライン2017年版に示されている主な治療の推奨度を、男性と女性に分けてまとめました。AGAクリニックの治療メニューを見るときの「ものさし」として使ってください。

治療法男性女性ひとことメモ
フィナステリド内服AD男性AGA治療の基本となる飲み薬
デュタステリド内服ADⅠ型・Ⅱ型の両方の5α還元酵素を阻害する飲み薬
ミノキシジル外用A(5%)A(1%)頭皮に塗る発毛薬。男女で推奨濃度が異なる
自毛植毛BC1後頭部などの自分の毛根を移植する手術
LED・低出力レーザー照射BB光を頭皮に当てる治療
アデノシン外用BC1医薬部外品の育毛剤などに配合される成分
カルプロニウム塩化物外用C1C1古くから使われる外用薬
t-フラバノン外用C1C1育毛剤などに配合される成分
サイトプリン・ペンタデカン外用C1C1育毛剤などに配合される成分
ケトコナゾール外用C1C1抗真菌薬。フケや脂漏性皮膚炎の治療にも使われる
かつら着用C1C1見た目を整える方法として選択肢になる
ビマトプロスト・ラタノプロスト外用C2C2現時点では勧められていない
成長因子導入・細胞移植療法C2C2いわゆる注入療法の多くがここに含まれる
人工毛植毛DD感染や炎症などのリスクから行うべきではないとされる
ミノキシジル内服DD国内ではAGA治療薬として承認されていない

出典:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」をもとに編集部が作成。ガイドラインは臨床研究の結果にもとづく推奨であり、個々の患者さんへの治療は医師の判断によって決まります。

ここがポイント

男性のAGA治療で「強く勧める(A)」とされているのは、フィナステリド内服・デュタステリド内服・ミノキシジル外用の3つだけです。どのクリニックを選ぶにしても、この3つを中心とした治療が受けられるかどうかを最初に確認しましょう。一方、ミノキシジル内服や注入療法など、推奨度が低い治療を「オリジナル治療」として強く勧めてくる場合は、その根拠とリスクを医師にしっかり質問することが大切です。

AGA治療薬を詳しく知る(効果・副作用・注意点)

ここからは、推奨度Aの3つの治療薬と、よく話題になるミノキシジル内服について、効果の仕組み、副作用、使ううえでの注意点を詳しく解説します。薬の正式な情報は、医薬品の添付文書に記載されています。添付文書は、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の医療用医薬品 情報検索で、誰でも無料で調べることができます。

フィナステリド(先発品:プロペシア)

どんな薬か

フィナステリドは、日本で初めてAGA治療薬として承認された飲み薬です。先発品の「プロペシア」は2005年に承認され、2006年に発売されました。現在は多くの製薬会社から後発品(ジェネリック医薬品)も販売されており、AGAクリニックで最も広く処方されている薬の一つです。

フィナステリドは、5α還元酵素のうち主にⅡ型の働きを阻害します。これによりテストステロンがDHTに変換されるのを抑え、頭皮のDHT濃度を下げることで、短くなっていたヘアサイクルの成長期を正常に近づけます。血中のDHTはおよそ7割程度抑えられるとされています。用量は1日1回1mgまたは0.2mgで、通常は1mgで開始されることが多いです。

期待できる効果と、効果を実感するまでの期間

フィナステリドの主な役割は、AGAの進行を抑えることです。臨床試験では、多くの人で薄毛の進行が止まり、一部の人では髪の量の改善も見られました。ただし、効果を実感するまでには時間がかかり、一般的には少なくとも6か月程度は続けて効果を判断することが勧められています。添付文書でも、効果の確認には通常6か月の連日投与が必要とされ、6か月以上投与しても効果が見られない場合は投与を続けるかどうか検討するよう記載されています。

1〜2か月で「変化がない」とやめてしまう人が少なくありませんが、ヘアサイクルの仕組みを考えれば、数か月で目に見える変化が出ないのは自然なことです。前の章で紹介した「定期的な写真記録」が、効果判定に役立ちます。

主な副作用

フィナステリドは比較的安全性が高い薬とされていますが、副作用がないわけではありません。代表的なものは次のとおりです。

  • 性機能に関する症状:性欲の低下(リビドー減退)、勃起機能の低下、射精障害、精液量の減少など。頻度は高くありませんが、知っておくべき副作用です。
  • 肝機能障害:まれに肝機能の数値が悪化することがあります。肝臓の病気がある方は医師に必ず伝えましょう。
  • その他:乳房の張りや痛み、発疹、じんましん、抑うつ症状などが報告されています。

また、海外では、服用をやめたあとも性機能の症状などが続いたという報告があり、添付文書にも記載されています。頻度や因果関係は明らかではありませんが、気になる症状が出た場合は、自己判断で続けたりやめたりせず、処方した医師に相談してください。

必ず知っておきたい注意点

  • 女性・子どもは服用できない:特に妊娠中または妊娠の可能性がある女性は、割れたり砕けたりした錠剤に触れることも避ける必要があります。皮膚から吸収され、男性胎児の生殖器の発達に影響するおそれがあるためです。
  • PSA検査への影響:フィナステリドは、前立腺がんの検査に使われる血液中のPSA値を約半分に下げることが知られています。健康診断や人間ドックでPSA検査を受けるときは、服用していることを必ず伝えてください。伝えないと、前立腺がんの発見が遅れるおそれがあります。
  • 献血:服用中と、服用をやめてから一定期間は献血ができません。献血の際には服用歴を申告してください。

デュタステリド(先発品:ザガーロ)

どんな薬か

デュタステリドは、フィナステリドと同じく5α還元酵素を阻害する飲み薬ですが、Ⅰ型とⅡ型の両方を阻害するのが特徴です。AGA治療薬としての先発品「ザガーロ」は2015年9月に承認され、2016年に発売されました。用量は通常1日1回0.5mgです。

Ⅰ型とⅡ型の両方を抑えることで、血中のDHTを約9割抑えるとされ、フィナステリドよりも強くDHTを減らします。国内外の臨床試験では、フィナステリドと比べて髪の毛の本数の増加がより大きかったという結果も報告されています。そのため、フィナステリドで効果が不十分だった人や、より強い効果を期待する人に選ばれることがあります。

デュタステリドの後発品には2種類ある

デュタステリドを選ぶときに知っておきたいのが、後発品の「AV」と「ZA」の違いです。

名称の例もとになった先発品承認されている効能
デュタステリドカプセル「AV」アボルブ前立腺肥大症
デュタステリド錠・カプセル「ZA」ザガーロ男性型脱毛症

成分は同じデュタステリドでも、「AV」は前立腺肥大症の治療薬として承認されたもので、AGA治療薬として承認されているのは「ZA」の方です。AGA治療で後発品を処方してもらう場合は、どちらの製品なのかを確認しておくと安心です。なお、AGA治療薬としてのザガーロの後発品は、2020年10月に初めて承認・発売されています。

主な副作用と注意点

副作用の種類はフィナステリドとよく似ており、性欲の低下、勃起機能の低下、射精障害、乳房の症状、肝機能障害などが報告されています。フィナステリドより作用が強い分、性機能に関する副作用がやや多い傾向が見られたとの報告もあります。

デュタステリドで特に注意したいのが、薬が体から抜けるまでに時間がかかる点です。デュタステリドの血中からの半減期は約3〜5週間と長く、服用をやめたあとも長い期間、体内に残ります。そのため、献血ができない期間もフィナステリドより長く設定されています。また、パートナーの妊娠を計画している場合などは、医師と相談のうえで計画を立てることが大切です。

PSA値を約半分に下げる作用や、女性・子どもへの禁忌、カプセルが破損した場合に女性が触れないようにする注意は、フィナステリドと同じです。デュタステリドはカプセルの中身が皮膚から吸収される可能性があるため、カプセルを開けたり噛んだりせずにそのまま飲む必要があります。

フィナステリドとデュタステリド、どちらを選ぶ?

比較項目フィナステリドデュタステリド
ガイドライン推奨度(男性)AA
阻害する酵素主にⅡ型Ⅰ型とⅡ型
血中DHTの抑制約7割約9割
標準的な用量1日1mg(または0.2mg)1日0.5mg
体内からの抜けやすさ比較的早い(半減期は数時間)遅い(半減期は約3〜5週間)
国内での承認2005年(プロペシア)2015年(ザガーロ)
費用の傾向後発品が多く、比較的安価フィナステリドよりやや高い傾向
向いている人の例初めてAGA治療を始める人、費用を抑えたい人フィナステリドで効果が不十分だった人、より強い効果を医師と相談して選ぶ人

一般的には、まずフィナステリドから始めて、半年から1年程度の経過を見て、効果が不十分であればデュタステリドへの変更を検討する、という流れが多く見られます。ただし、最初からデュタステリドを選ぶこともあり、どちらが適しているかは、進行度、年齢、副作用への不安、費用などを踏まえて医師と相談して決めるものです。なお、フィナステリドとデュタステリドは同じ仕組みの薬なので、通常は併用しません。

ミノキシジル外用(頭皮に塗る薬)

どんな薬か

ミノキシジルは、もともと血圧を下げる薬として開発されましたが、副作用として毛が濃くなる作用が見つかり、発毛薬として使われるようになった成分です。日本では、頭皮に塗るタイプのミノキシジル(外用薬)が、薬局やドラッグストアで買える一般用医薬品(第1類医薬品)として販売されています。

フィナステリドやデュタステリドが「抜け毛を減らして進行を抑える」守りの薬だとすれば、ミノキシジルは「毛根に働きかけて髪を育てる」攻めの薬といえます。毛根周辺の血流を改善したり、毛母細胞の働きを助けたりすることで、発毛を促すと考えられています。仕組みが異なるため、内服薬(フィナステリドまたはデュタステリド)とミノキシジル外用を組み合わせる治療は、多くのクリニックで行われています。

使い方と効果の目安

一般的には、1日2回、薄毛が気になる部分の頭皮に決められた量を塗布します。量を増やしても効果が高まるわけではなく、むしろ副作用のリスクが増えるため、決められた量を守ることが大切です。効果を実感するまでには、少なくとも4〜6か月程度の継続が必要とされています。

初期脱毛について

ミノキシジルを使い始めて数週間から2か月ほどの間に、一時的に抜け毛が増えることがあります。これは「初期脱毛」と呼ばれ、休止期にあった古い髪が、新しく生えてくる髪に押し出されることで起こると考えられています。多くの場合は一時的なものですが、抜け毛が長く続く場合や、急激に増える場合は医師に相談してください。

主な副作用

  • 頭皮のかゆみ、かぶれ、赤み、フケ、熱感などの皮膚症状
  • まれに、動悸、めまい、頭痛、むくみなど(成分が体内に吸収されることによる)
  • 塗った部分以外の毛(顔など)が濃くなること

心臓や血圧の病気がある方、血圧を下げる薬を飲んでいる方は、使用前に必ず医師や薬剤師に相談してください。

ミノキシジル内服(いわゆる「ミノタブ」)について

AGAクリニックの中には、ミノキシジルの飲み薬(通称「ミノタブ」)を処方しているところがあります。インターネット上では「よく効く」という体験談も見かけますが、医療情報として冷静に知っておくべきことがあります。

ミノキシジル内服の位置づけ

  • ミノキシジルの内服薬は、日本ではAGA治療薬として承認されていません(国内未承認)。
  • 日本皮膚科学会のガイドライン2017年版では、男女とも推奨度D(行うべきではない)とされています。
  • 海外ではもともと重い高血圧の治療薬として使われてきた成分で、全身の血管を広げる作用があります。
  • 報告されている副作用には、全身の多毛(顔や腕などの毛が濃くなる)、むくみ、動悸、低血圧、心臓への負担などがあります。
  • 未承認薬を使った治療で重い副作用が起きた場合、公的な「医薬品副作用被害救済制度」の対象外になる可能性があります。

近年、海外では低用量のミノキシジル内服についての研究が増えており、医師の判断で処方されるケースもあります。ただ、国内のガイドラインでの位置づけは上記のとおりで、承認された治療と同じ感覚で選ぶものではありません。処方を受ける場合は、未承認薬であること、想定される副作用、体調に異変があったときの相談先について、医師から十分な説明を受けることが前提です。当サイトのランキングでは、ミノキシジル内服を扱うこと自体で加点も減点もしていません。ただし、扱っているクリニックについては、紹介文の中で国内未承認の治療であることを明記しています。

医薬品副作用被害救済制度を知っておく

国内で承認された医薬品を、決められた用法・用量どおりに正しく使ったにもかかわらず、入院が必要になるほどの重い副作用が起きた場合には、医療費や年金などが給付される公的な制度があります。それが「医薬品副作用被害救済制度」です。制度の窓口は、PMDA「医薬品副作用被害救済制度」で案内されています。

ここで注意したいのは、国内で承認されていない薬(未承認薬)や、個人輸入した薬による副作用は、原則としてこの制度の対象にならないという点です。承認された薬を医師の処方のもとで使うことは、効果の面だけでなく、万一のときの備えという面でも意味があるのです。

副作用が気になったときの症状別ガイド

AGA治療薬は、多くの人が大きな問題なく使っている薬ですが、副作用がまったくないわけではありません。副作用を必要以上に怖がる必要はありませんが、どのような症状に注意すればよいか、どのような場合にすぐ受診すべきかを知っておくことは大切です。ここでは、症状ごとに考えられる原因と対応の目安をまとめました。最終的な判断は、必ず医師に相談してください。

気になる症状関係が考えられる薬対応の目安
性欲の低下、勃起しにくい、射精の変化フィナステリド、デュタステリド次の受診を待たずに、処方した医師に相談する。自己判断で中止・継続を決めない
乳房の張り・痛み・しこりフィナステリド、デュタステリド医師に相談する。しこりがある場合は早めに受診する
体のだるさ、食欲不振、皮膚や白目が黄色いフィナステリド、デュタステリド(肝機能障害の可能性)すぐに医療機関を受診する
気分の落ち込みが続くフィナステリド、デュタステリドで報告あり医師に相談する。つらさが強い場合は早めに受診する
頭皮のかゆみ、赤み、かぶれ、フケミノキシジル外用使用を続けてよいか医師・薬剤師に相談する。ひどい場合は使用を中止して受診する
動悸、胸の痛み、息苦しさミノキシジル(特に内服)すぐに医療機関を受診する
めまい、立ちくらみ、頭痛ミノキシジル(特に内服)医師に相談する。強い場合は受診する
手足や顔のむくみ、急な体重増加ミノキシジル(特に内服)医師に相談する。息苦しさを伴う場合はすぐに受診する
顔や腕などの毛が濃くなるミノキシジル(特に内服)医師に相談し、治療を続けるかどうか検討する
発疹、じんましん、顔や唇の腫れすべての薬(アレルギーの可能性)使用を中止して、すぐに医療機関を受診する

この表は一般的な目安です。症状が上記に当てはまらない場合でも、いつもと違う体調の変化があれば医師に相談してください。

副作用を記録しておく

副作用かどうかを医師が判断するためには、いつから、どのような症状が、どのくらいの強さで続いているかという情報が役立ちます。気になる症状があったら、日付と内容を簡単にメモしておきましょう。オンライン診療の場合は、医師とのやり取りの記録が残る仕組みになっていることも多いので、それも活用してください。

「ノセボ効果」についても知っておく

薬の副作用について、事前に強く意識しすぎると、薬とは関係のない体調の変化まで副作用だと感じてしまうことがあります。これは「ノセボ効果」と呼ばれる現象で、性機能に関する症状などでも起こり得ると考えられています。だからといって症状を我慢する必要はありませんが、不安が強い場合は、それ自体を医師に相談することで、気持ちが楽になることもあります。

持病がある人・薬を飲んでいる人の注意点

AGA治療を始める前には、持病や服用中の薬を医師に正確に伝えることが何より大切です。ここでは、特に注意が必要な代表的なケースを紹介します。当てはまる場合は、必ず医師に相談してから治療を始めてください。

肝臓の病気がある人

フィナステリドとデュタステリドは、主に肝臓で分解される薬です。肝機能に障害がある場合は、薬が体内に長くとどまるおそれがあるため、慎重な判断が必要とされています。健康診断で肝機能の数値を指摘されたことがある方は、その結果を医師に見せてください。

心臓や血圧の病気がある人

ミノキシジルは、もともと血圧を下げる作用のある成分です。外用薬でも、成分の一部が体内に吸収されることがあります。心臓の病気がある方、血圧が低い方、血圧を下げる薬を飲んでいる方は、使用前に必ず医師に相談してください。ミノキシジル内服は、全身への作用がより強いため、特に慎重な判断が必要です。

前立腺の病気の治療を受けている人・検査を受ける人

デュタステリドには、前立腺肥大症の治療薬として承認されている製品もあります。すでに前立腺肥大症の治療でデュタステリドを服用している場合は、AGA治療のために同じ成分の薬を重ねて飲むことがないよう、必ず主治医とAGA治療の医師の両方に伝えてください。また、前述のとおり、PSA検査を受ける際は服用を申告することが大切です。

お薬手帳を活用する

AGA治療薬は自由診療で処方されるため、ほかの病院でかかっている医師が、あなたがAGA治療薬を飲んでいることを知らない場合があります。AGA治療で処方された薬も、お薬手帳に記録しておくと、ほかの医療機関を受診したときに飲み合わせの確認がしやすくなります。オンライン診療で処方された場合も、薬の名前と量をお薬手帳に書き込んでおきましょう。

治療の組み合わせ例:目的別モデルプラン

実際の治療は医師が一人ひとりの状態に合わせて決めますが、受診前に「どのような選択肢があるのか」のイメージを持っておくと、医師の説明が理解しやすくなります。ここでは、ガイドラインの推奨度を踏まえた、目的別の治療の組み合わせ例を紹介します。

目的組み合わせの例考え方
進行をできるだけ抑えたい(初期の方)フィナステリド内服推奨度Aの治療のうち、費用を抑えやすい内服薬から始める。6か月〜1年で効果を確認
しっかり改善を目指したいフィナステリドまたはデュタステリド内服+ミノキシジル外用「抜け毛を減らす」内服薬と「発毛を促す」外用薬という、仕組みの異なる推奨度Aの治療を組み合わせる
フィナステリドで効果が不十分だったデュタステリド内服への変更(+ミノキシジル外用)Ⅰ型・Ⅱ型の両方を阻害するデュタステリドへの変更を医師と相談する
進行していて、見た目を大きく変えたい内服薬で進行を抑えつつ、自毛植毛を検討移植した部分以外の進行を抑えるため、植毛後も内服薬を続けることが一般的
費用を最小限にしたいフィナステリド後発品の内服のみまずは最も費用を抑えやすい治療から。効果を見ながら必要に応じて追加する

どの組み合わせでも、土台になるのはガイドラインで推奨度Aとされた治療です。推奨度の低い治療を組み合わせる場合は、追加する理由、期待できる効果、費用、リスクを医師に確認し、納得したうえで選ぶようにしましょう。

飲み薬・塗り薬以外のAGA治療

AGAクリニックの治療メニューには、内服薬と外用薬以外にもさまざまな選択肢が並んでいます。ここでは、それぞれの治療の特徴と、ガイドラインでの位置づけを整理します。

自毛植毛(推奨度B)

自毛植毛は、AGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部の毛根を、皮膚ごと採取して薄くなった部分に移植する手術です。移植した毛根は、もともとの性質を保ったまま生え続けるため、定着すれば長期的に髪を維持できるのが特徴です。

採取の方法には、主に次の2つがあります。

方法概要特徴
FUT法(ストリップ法)後頭部の皮膚を帯状に切り取り、そこから毛根を株分けして移植する一度に多くの株を採取しやすい。後頭部に線状の傷あとが残る
FUE法(くり抜き法)専用の器具で毛根を1株ずつくり抜いて採取する線状の傷あとが残りにくい。採取に時間がかかり、費用が高くなりやすい

植毛は、薬では回復が難しいほど進行した部分の見た目を改善できる一方で、次のような点を理解しておく必要があります。

  • 移植できる量には限りがある:自分の毛根を移すので、採取できる本数には上限があります。
  • 移植していない部分の進行は止まらない:植毛後もAGAそのものは進行するため、周囲の髪を守るために内服薬を続けることが一般的です。
  • 費用が高額になりやすい:移植する株数によって、数十万円から数百万円になることもあります。
  • 結果が出るまで時間がかかる:移植した毛は一度抜け落ちたあと、数か月かけて生えてきます。仕上がりを判断するには1年程度かかるとされます。
  • 手術としてのリスクがある:出血、腫れ、感染、傷あと、移植毛の生着不良などの可能性があります。

なお、人工の毛を頭皮に植え込む「人工毛植毛」は、感染や炎症などのリスクから、ガイドラインで推奨度D(行うべきではない)とされています。「植毛」という言葉だけで判断せず、自毛か人工毛かを必ず確認してください。

LED・低出力レーザー照射(推奨度B)

特定の波長の光を頭皮に当てることで、発毛を促す治療です。クリニックで照射を受ける方法のほか、家庭用の機器も販売されています。ガイドラインでは推奨度Bとされていますが、単独で内服薬ほどの効果を期待するものではなく、ほかの治療との組み合わせで検討されることが多い方法です。家庭用機器を購入する場合は、医療機器としての承認や認証を受けているかを確認しましょう。

注入療法(成長因子導入など・推奨度C2)

AGAクリニックでよく見かけるのが、頭皮に薬剤や成長因子などを注射・注入する治療です。「メソセラピー」「HARG」「PRP」「幹細胞」など、クリニックによってさまざまな名前で呼ばれています。

これらの多くは、ガイドラインでは「成長因子導入・細胞移植療法」として推奨度C2(行わないほうがよい)とされています。推奨度が低いのは、効果を確かめるための十分な臨床研究が、ガイドライン作成時点では不足していたためです。また、注入する薬剤の内容や濃度がクリニックごとに異なり、効果や安全性を一律に評価しにくいという事情もあります。

注入療法を勧められたときの確認ポイント

  • 注入する薬剤の成分は何か。国内で承認されたものか
  • どのような根拠(研究データ)にもとづいて効果を説明しているのか
  • 1回あたりの費用と、推奨される回数、総額はいくらか
  • 途中でやめた場合の返金や解約の条件はどうなっているか
  • 考えられる副作用(痛み、腫れ、感染など)と、その対応

注入療法は1回あたりの費用が高く、複数回のセット契約になることが多いため、契約トラブルの原因にもなりやすい分野です。自治体の消費生活センターなども、AGA治療の高額な契約や解約に関する相談事例を紹介しています(詳しくは後半の「トラブルを避けるために」で解説します)。勧められた場合は、その場で契約せず、持ち帰って検討することをおすすめします。

市販の育毛剤・サプリメントとの違い

ドラッグストアには「育毛剤」「発毛剤」「スカルプシャンプー」「サプリメント」など、さまざまな商品が並んでいます。これらは法律上の分類によって、できることがまったく違います。

分類代表的な商品位置づけ
医療用医薬品フィナステリド、デュタステリドなど医師の処方が必要。効果・効能が国に承認されている
一般用医薬品(第1類)ミノキシジル外用薬(発毛剤)薬剤師の説明を受けて購入できる。「発毛」の効能が承認されている
医薬部外品多くの「育毛剤」「薬用シャンプー」「育毛」「脱毛の予防」など穏やかな効能に限られる。AGAの進行を止める効果は認められていない
化粧品一般的なシャンプー、ヘアトニックなど頭皮や髪を清潔に保つ、すこやかに保つといった範囲
食品(サプリメント)亜鉛、ノコギリヤシなどのサプリ医薬品ではなく、薄毛の治療効果を表示することはできない

「発毛」の効能が認められているのは、医薬品であるミノキシジル外用薬だけです。医薬部外品の育毛剤やサプリメントは、頭皮環境を整える目的で使うのは自由ですが、それだけでAGAの進行を止めることは期待できません。広告で「これだけで生える」とうたう商品は、法律に照らして問題がある表示の可能性もあります。

かつら・ウィッグ(推奨度C1)

かつらやウィッグは、病気そのものを治療するものではありませんが、見た目の悩みをすぐに解決できる方法として、ガイドラインでも推奨度C1(行ってもよい)とされています。進行が高度で薬での回復が難しい場合や、治療の効果が出るまでの間の選択肢として、検討する価値はあります。最近は部分的に使えるタイプや、自然に見えるものも増えています。

AGA治療の進め方:1年間のロードマップ

AGA治療は、始めてすぐに結果が出るものではありません。どのような流れで進むのかをあらかじめ知っておくと、途中で不安になってやめてしまうことを防げます。ここでは、内服薬と外用薬を組み合わせた一般的な治療の流れを、時期ごとにまとめます。経過には個人差があるため、あくまで目安として参考にしてください。

時期起こりやすいことこの時期にやること
受診〜治療開始問診・視診、必要に応じて血液検査。薬の説明を受けて処方頭部の写真を撮っておく。持病や服用中の薬を正確に伝える。契約内容を確認する
1〜3か月目外用薬を使っている場合は初期脱毛が起こることがある。見た目の変化はまだ少ない決められた量と回数を守って続ける。副作用が出たら医師に相談する
4〜6か月目抜け毛が減ったと感じ始める人が出てくる。髪のハリやコシの変化を感じることも写真で治療前と比べる。6か月時点で医師と効果を確認する
7〜12か月目効果が出ている人は、見た目の改善がわかりやすくなる時期効果と副作用を踏まえて、薬の種類や量を医師と見直す
1年目以降改善した状態の維持が目標になる維持のための治療を続ける。費用を見直し、長く続けられる形にする

「やめたらどうなる?」を最初に考えておく

前述のとおり、AGA治療薬は体質を変えるものではないため、服用をやめると、時間をかけて元の状態に戻っていくと考えられています。治療を始める前に、「何年くらい続けるつもりか」「費用が負担になったらどうするか」をざっくりと考えておくことをおすすめします。

たとえば、最初の1年は内服薬と外用薬の両方で改善を目指し、満足できる状態になったら、医師と相談して内服薬のみの維持療法に切り替える、という進め方もあります。いずれにしても、自己判断で急にやめたり、薬を減らしたりするのではなく、医師と相談しながら調整していくことが大切です。

AGA治療の費用の仕組みと「総額」の考え方

AGAクリニックを比べるとき、多くの人がいちばん気にするのが費用です。ここでは、なぜクリニックによって料金が大きく違うのか、どのように比べれば失敗しないのかを解説します。

AGA治療は「自由診療」で保険がきかない

AGA治療は、病気の治療ではあるものの、命にかかわる病気ではなく、見た目の改善を目的とする側面が強いことから、公的な医療保険の対象外となっています。そのため、診察料も薬代もすべて自己負担の「自由診療」です。

自由診療では、それぞれのクリニックが自由に料金を設定できます。そのため、同じ成分・同じ量の薬でも、クリニックによって料金に大きな差が生まれます。東京都の消費生活センターも、AGA治療は自由診療で、同じ治療内容でも支払額に大きな差が生じることがあると注意を呼びかけています。

AGA治療は医療費控除の対象になる?

年間の医療費が一定額を超えると、確定申告で「医療費控除」を受けられる制度があります。ただし、医療費控除の対象になるのは、病気やけがの治療のための費用であり、容姿を美化したり、容ぼうを変えたりする目的の費用は対象外とされています。AGA治療は一般的にこの「容姿を整える目的」の費用と考えられることが多く、原則として医療費控除の対象にならないと考えておくのが無難です。制度の考え方は、国税庁タックスアンサー「No.1122 医療費控除の対象となる医療費」で確認できます。個別のケースで判断に迷う場合は、税務署や税理士に相談してください。

料金を比べるときの5つの落とし穴

クリニックの広告やランキングサイトには「月額○○円〜」という表示がよく見られます。しかし、この表示だけで比べると、次のような落とし穴にはまることがあります。

  1. 初月だけの価格:初回のみ大幅に安く、2か月目以降は通常価格になるプランがあります。
  2. まとめ払い・長期契約の価格:「月額」と書いてあっても、6か月分や12か月分の一括払いを月数で割った金額であることがあります。
  3. 定期配送が条件の価格:定期配送を申し込んだ場合だけ適用される価格で、途中解約に条件がついている場合があります。
  4. 薬代以外の費用が別:診察料、再診料、血液検査代、送料、決済手数料などが別にかかる場合があります。
  5. 最安価格の薬と実際に処方される薬が違う:表示されている最安価格はフィナステリド単剤で、実際にはミノキシジルなどとのセットを勧められる、というケースもあります。

「1年間の総額」で比べる計算方法

落とし穴を避けるいちばん確実な方法は、同じ治療内容を1年間続けた場合の総額で比べることです。次の式で計算してみてください。

1年間の総額の計算式

1年間の総額 = 初診料 +(再診料 × 1年間の受診回数)+ 1年分の薬代 +(送料 × 配送回数)+ 検査費用 + その他の手数料

たとえば、次のような2つのクリニックがあったとします(金額はわかりやすくするための架空の例です)。

項目クリニックX(架空)クリニックY(架空)
広告の表示初月1,000円月額3,000円
2か月目以降の薬代月4,500円月3,000円
診察料毎回1,500円(年4回)無料
送料毎回550円(毎月配送)無料
1年間の総額1,000円+4,500円×11か月+1,500円×4回+550円×12回=63,100円3,000円×12か月=36,000円

広告の「初月1,000円」だけを見ると、クリニックXのほうがずっと安く見えます。しかし1年間の総額で比べると、クリニックYのほうが3万円近く安くなります。AGA治療は長く続けるものなので、このような比べ方がとても大切です。

治療内容別の費用の傾向

具体的な金額はクリニックによって大きく異なり、また頻繁に変わるため、ここでは傾向だけを紹介します。各クリニックの料金は、後半のランキングで、公式サイトで確認できた範囲をまとめています。

  • フィナステリド(後発品)単剤:AGA治療の中では最も費用を抑えやすい治療です。オンライン診療を中心に、価格競争が進んでいます。
  • デュタステリド:フィナステリドよりやや高めに設定されていることが多いです。
  • 内服薬+ミノキシジル外用:外用薬の分だけ費用が上がります。外用薬は市販品を自分で購入する方法もあります。
  • 内服薬+ミノキシジル内服などのセット:クリニック独自の配合やセット商品は、単剤よりも高くなりやすく、内容が比較しにくい傾向があります。
  • 注入療法:1回あたり数万円以上になることが多く、複数回のセット契約が一般的です。
  • 自毛植毛:移植する株数によって数十万円から数百万円と、桁が変わります。

費用を抑えるための考え方

費用を抑えたい場合は、まずガイドラインで推奨度Aの治療から始め、効果を見ながら必要な治療を足していく、という順番で考えるのがおすすめです。最初から高額なセットプランや注入療法を契約するよりも、無駄な出費を避けやすくなります。また、先発品と後発品(ジェネリック)では有効成分は同じなので、後発品を選ぶことで費用を抑えられる場合があります。

治療費を無理なく続けるためのコツ

AGA治療の費用は、1回ごとの金額よりも「何年も払い続けること」が負担になりやすいものです。無理なく続けるために、次のような工夫を検討してみてください。

  • 年に一度、費用を見直す:クリニックの料金は改定されることがあります。年に一度は、今のクリニックの価格と、ほかのクリニックの価格を比べてみましょう。
  • 治療内容を定期的に医師と見直す:改善した状態を維持する段階になったら、薬の種類や組み合わせを見直せる場合があります。自己判断で減らすのではなく、医師に相談してください。
  • 先発品にこだわらない:有効成分が同じ後発品を選ぶことで、費用を抑えられる場合があります。
  • 外用薬の買い方を工夫する:ミノキシジル外用薬は、薬局やドラッグストアで一般用医薬品として購入することもできます。購入の際は薬剤師の説明を受け、処方薬との併用について医師にも伝えておきましょう。
  • 「やめどき」ではなく「続け方」を考える:費用が負担になったときに急にやめるのではなく、より費用の低い治療への切り替えを医師と相談するほうが、これまでの治療の成果を守りやすくなります。

AGAクリニックの選び方:比較の前に決めておく4つのこと

ランキングを見る前に、自分にとって何が大事なのかを決めておくと、候補を絞り込みやすくなります。ここでは、クリニック選びの前に考えておきたい4つのポイントを解説します。

①オンライン診療か、対面診療か

現在のAGAクリニックは、大きく「オンライン診療が中心のクリニック」と「対面の院を持つクリニック」に分かれます。対面の院を持ちながらオンライン診療にも対応しているところも増えています。

比較項目オンライン診療対面診療
通院の手間自宅からスマートフォンで受診でき、薬は配送される院まで通う必要がある
診察時間の自由度夜間や休日に対応しているところが多い院の診療時間に合わせる必要がある
頭皮の診察画像や映像による診察になる医師が直接、拡大鏡などで詳しく確認できる
検査血液検査ができない、または別途手配が必要なことが多い院内で血液検査などを受けやすい
治療の選択肢内服薬・外用薬の処方が中心注入療法、植毛などにも対応できる
費用の傾向比較的安く設定されていることが多い院の運営費の分、高めになることがある
人目人に会わずに済む院に入るところを見られる心配がある

大まかにいえば、ガイドラインで推奨度Aの薬(フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル外用)を中心に治療したい人は、オンライン診療で十分なことが多いといえます。一方、持病があって慎重に診てほしい人、薄毛の原因がAGAかどうか不安な人、植毛も含めて検討したい人は、対面診療を受けられるクリニックが向いています。

②どこまでの治療を受けたいか

「まずは進行を止めたい」のか、「できるだけ見た目を改善したい」のかによって、選ぶべきクリニックは変わります。進行予防が目的なら、内服薬の処方を手頃な価格で続けられるクリニックで十分です。積極的な改善を目指すなら、外用薬の併用や、効果が不十分な場合の次の手段(デュタステリドへの変更、植毛など)まで相談できるクリニックが向いています。

③毎月いくらまでなら続けられるか

AGA治療は年単位で続けるものです。「頑張れば払える金額」ではなく、「生活に無理なく続けられる金額」を基準に考えましょう。1年間の総額で考えると、無理のない予算が見えやすくなります。予算が限られている場合は、推奨度Aの治療のうち、費用の負担が少ないものから始めるのが現実的です。

④定期配送とまとめ払いを受け入れられるか

多くのクリニックでは、定期配送やまとめ払いを選ぶと1か月あたりの料金が安くなります。ただし、体に合わなかったときや、途中でやめたくなったときに、残りの薬代が返金されないケースもあります。最初の数か月は単月での処方を選び、副作用がないこと、続けられそうなことを確認してから定期配送に切り替える、という方法も検討してください。

オンライン診療を安心して受けるために

AGA治療では、オンライン診療を利用する人が大きく増えています。便利な一方で、対面とは違う注意点もあります。ここでは、オンライン診療の基本的なルールと、安心して受けるためのポイントを解説します。

オンライン診療には国の指針がある

オンライン診療は、医師が自由に好きな方法で行ってよいわけではありません。厚生労働省は「オンライン診療の適切な実施に関する指針」を定めており、医師が守るべきルールや、患者さんに説明すべき事項などを示しています。この指針は、医療法の改正に合わせて2026年4月にも改訂されています。オンライン診療の制度の概要や指針は、厚生労働省「オンライン診療に関する情報」で確認できます。

指針の考え方にもとづけば、オンライン診療を行う医療機関は、診療計画の作成や、患者さんの本人確認、医師の本人確認(医師であることの証明)、急変時の対応方針の説明などを行うことが求められています。逆に言えば、こうした説明がまったくなく、チャットのやり取りだけで薬が送られてくるようなサービスには注意が必要です。

オンライン診療を受ける前に準備しておくこと

  1. 受診するクリニックの医療機関名、所在地、管理医師名を公式サイトで確認する
  2. 持病、服用中の薬、アレルギー、過去の副作用歴をメモしておく
  3. 頭部(前頭部・頭頂部)の写真を、明るい場所で撮っておく
  4. 料金、定期配送の有無、解約方法を、申し込み画面に進む前に読んでおく
  5. 通信が安定した、人に聞かれない場所でビデオ通話を受けられるようにする

医療機関と医師を自分で確認する方法

オンラインの場合、相手の顔が見えにくいぶん、「本当に医療機関なのか」「診察しているのは本当に医師なのか」を確認しておくと安心です。公的なサービスを使って、自分で調べることができます。

トラブルを避けるために:公的機関が注意を呼びかけていること

AGA治療をめぐっては、残念ながら契約や解約に関するトラブルが少なくありません。ここでは、公的機関がどのような点に注意を呼びかけているかを紹介し、トラブルを避けるためのチェックポイントをまとめます。

オンライン診療の「定期購入」トラブル

国民生活センターは2026年6月23日、ニキビ治療、AGA治療、痩身目的などのオンライン診療について、処方薬の定期購入をめぐる相談が目立つとして、消費者に注意を呼びかけました。公表された相談事例には、AGA治療薬をやめるつもりだったのに定期購入になっていて、再び1年分の薬が届き、返品もできなかったというものが含まれています。

公表資料では、オンライン診療を受けるときは、治療内容や処方薬、副作用などのリスクについて医師から十分な説明を受けること、契約内容や解約条件を確認することなどが呼びかけられています。詳しくは、国民生活センター「ニキビ、AGA治療や痩身目的等のオンライン診療のトラブルにご注意」で読むことができます。

定期購入トラブルを避けるチェックリスト

  • 申し込むプランが「単月」なのか「定期配送」なのかを、最終確認画面で確認したか
  • 定期配送の場合、次回の配送日と、停止・解約の締め切り日を確認したか
  • 停止・解約の方法(マイページ、電話、メールなど)と、受付時間を確認したか
  • 途中でやめた場合に、残りの薬代や違約金がどうなるかを確認したか
  • 「初回○○円」の価格が、何回目まで続く条件なのかを確認したか
  • 申し込み画面や確認メールのスクリーンショットを保存したか

AGA治療はクーリング・オフの対象外

エステや一部の美容医療などの契約には、一定期間内であれば無条件で解約できる「クーリング・オフ」が認められている場合があります。しかし、東京都の消費生活総合センターの資料では、AGA治療は特定商取引法の指定役務に当たらないため、クーリング・オフができないと説明されています。

同じ資料では、無料カウンセリングのあとに「今日中に契約すれば安くなる」と勧誘されても、その場で契約するのは避け、しっかり検討してから契約することや、体に合わなくても薬は返品・返金ができないケースが多いため、長期間の処方は避けた方がよいことなども呼びかけられています。また、「効果がなければ返金保証」と書かれていても、細かい条件がついていて対象外になる場合があると注意しています。

こんな勧誘には要注意

  • 「今日契約すれば○割引」「モニター価格は今日だけ」と、その場での決断を迫る
  • カウンセリングで、医師ではないスタッフが治療内容や契約を主導する
  • 推奨度の低い治療や高額なセットプランを、根拠を示さずに強く勧める
  • 「必ず生える」「100%の発毛実感」など、効果を断定・保証するような説明をする
  • 副作用やリスクについての説明が、ほとんどない
  • 高額な契約について、医療ローンやクレジットカードの分割払いを強く勧める

こうした勧誘を受けたときは、「一度持ち帰って検討します」と伝えて、その場を離れることが大切です。良心的なクリニックであれば、検討の時間を取ることを嫌がることはありません。

困ったときの相談先

契約や解約でトラブルになったときは、一人で抱え込まずに、消費生活センターに相談してください。全国共通の電話番号「188(いやや)」に電話すると、最寄りの消費生活センターや消費生活相談窓口につながります。詳しくは消費者庁「消費者ホットライン」で案内されています。

薬の副作用など健康面の不安があるときは、まず処方した医師に相談してください。処方したクリニックに連絡がつかない、対応してもらえないといった場合は、お近くの皮膚科や内科を受診し、服用している薬の名前を伝えて相談しましょう。

個人輸入・通販の薬は使わない方がよい理由

インターネット上には、フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルなどを海外から個人輸入できるとうたう「個人輸入代行サイト」が数多くあります。クリニックで処方を受けるより安く見えることもあり、利用を考える人もいるかもしれません。しかし、医療情報メディアとしては、おすすめすることはできません。

個人輸入に潜むリスク

  • 偽造品・品質不良品のおそれ:インターネットで販売されている医薬品には、有効成分が入っていない、量が違う、不純物が含まれているといった偽造品や品質不良品が含まれていることがあります。
  • 医師のチェックがない:AGAかどうかの診断や、持病や他の薬との飲み合わせの確認が行われません。AGA以外の病気が隠れていても気づけません。
  • 副作用が起きても相談しにくい:体調を崩しても、どこに相談すればよいかわからず、対応が遅れるおそれがあります。
  • 公的な救済制度の対象外:個人輸入した医薬品による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。

厚生労働省は、医薬品の個人輸入について、自己責任で使用するものであり、さまざまな危険があることを繰り返し注意喚起しています。詳しくは厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」で確認できます。

費用を抑えたいなら、個人輸入ではなく「後発品+オンライン診療」

現在は、オンライン診療で後発品(ジェネリック)のフィナステリドを処方してもらう場合など、個人輸入とそれほど変わらない費用で治療を受けられるケースも増えています。医師の診察を受け、国内で承認された薬を使うことは、効果と安全の両面で大きなメリットがあります。費用を理由に個人輸入を考えている方は、まずは後半のランキングで、料金の透明性が高いオンライン診療のクリニックを確認してみてください。

カウンセリング・初診で医師に聞いておきたい質問リスト

クリニックを決めたら、初診(またはカウンセリング)で次のような質問をしてみてください。質問への答え方を見ることで、そのクリニックが信頼できるかどうかを判断する材料にもなります。メモを用意して、遠慮せずに聞きましょう。

診断と治療方針について

  • 私の薄毛はAGAですか?ほかの原因の可能性はありますか?
  • 進行の程度はどのくらいですか?
  • どの治療を、なぜ勧めますか?ガイドラインでの位置づけはどうなっていますか?
  • 効果はいつごろ判断しますか?効果がなかった場合の次の選択肢は何ですか?

薬と副作用について

  • 処方される薬は、国内で承認された薬ですか?先発品ですか、後発品ですか?
  • 主な副作用は何ですか?副作用が出たら、どこにどう連絡すればよいですか?
  • 今飲んでいる薬や持病との関係で、注意することはありますか?
  • 健康診断のPSA検査や献血の際に、気をつけることはありますか?

費用と契約について

  • 1年間続けた場合の総額は、診察料や送料を含めていくらになりますか?
  • このプランは定期配送ですか?停止や解約はいつまでに、どうやって手続きしますか?
  • 途中でやめた場合、返金や違約金はどうなりますか?
  • まずは1か月分だけ処方してもらうことはできますか?

これらの質問に、医師やスタッフが具体的に、わかりやすく答えてくれるクリニックであれば、長く安心して治療を続けやすいでしょう。逆に、質問をはぐらかしたり、契約を急がせたりする場合は、別のクリニックも検討することをおすすめします。

対面のクリニックを選ぶときのチェックポイント

オンライン診療が広がる一方で、「顔を合わせて相談したい」「頭皮をしっかり見てもらいたい」という理由から、対面のクリニックを選ぶ人も多くいます。対面のクリニックを選ぶときには、オンラインとは少し違った視点も必要です。

  • 通い続けられる場所にあるか:AGA治療は再診が続きます。自宅や職場から無理なく通える場所か、診療時間が自分の生活に合っているかを確認しましょう。
  • 医師の診察時間が確保されているか:カウンセリングの多くをスタッフが担当し、医師の診察がごく短時間というクリニックもあります。医師に直接質問できる時間があるかは大切なポイントです。
  • プライバシーへの配慮があるか:待合室での名前の呼び方や、個室でのカウンセリングなど、気になる点があれば予約時に確認しておくと安心です。
  • オンラインへの切り替えができるか:転勤や引っ越し、忙しい時期などに、オンライン診療に切り替えられるクリニックであれば、治療を中断せずに済みます。
  • 検査や次の治療段階に対応しているか:血液検査を院内で受けられるか、効果が不十分だった場合に植毛などの相談ができるかも、長く通ううえでの安心材料になります。

初回のカウンセリングを受けてみて、説明がわかりやすいか、質問に丁寧に答えてくれるか、契約を急がされないかを確かめてから、通院先を決めるのがおすすめです。

AGA治療を始めるまでの具体的な流れ

「AGAクリニックに行ってみたいけれど、何をされるのかわからなくて不安」という声はとても多く聞かれます。ここでは、オンライン診療と対面診療のそれぞれについて、申し込みから薬が手元に届くまでの一般的な流れを紹介します。クリニックによって細かな手順は異なりますので、目安として参考にしてください。

オンライン診療の場合

  1. 公式サイトで予約する:診療メニューを選び、希望の日時を予約します。会員登録が必要な場合が多く、氏名、生年月日、住所、連絡先などを入力します。
  2. 問診票に回答する:薄毛が気になり始めた時期、家族歴、持病、服用中の薬、アレルギーなどを入力します。正直に、できるだけ詳しく答えることが安全な治療につながります。
  3. 本人確認と頭部の写真の提出:本人確認書類の提出や、前頭部・頭頂部の写真のアップロードを求められることがあります。
  4. ビデオ通話で診察を受ける:予約した時間に、スマートフォンなどで医師の診察を受けます。数分から十数分程度のことが多いですが、聞きたいことがあれば遠慮せずに質問しましょう。
  5. 治療方針と料金の説明を受け、決済する:処方される薬、飲み方、副作用、料金、配送の条件などの説明を受けます。定期配送かどうかは、この段階で必ず確認してください。
  6. 薬が届く:決済後、数日程度で薬が届くのが一般的です。届いたら、薬の名前と量が説明どおりか確認しましょう。
  7. 再診・継続:決められた時期に再診を受け、効果や副作用を確認しながら治療を続けます。

対面診療の場合

  1. 予約する:公式サイトや電話で予約します。無料カウンセリングを先に受ける形式のクリニックもあります。
  2. 受付・問診票の記入:来院したら、受付で問診票を記入します。お薬手帳があれば持参すると、服用中の薬を正確に伝えられます。
  3. カウンセリング:スタッフが悩みや希望を聞き取ったり、頭皮の写真を撮影したりします。クリニックによっては、この段階で料金プランの説明を受けます。
  4. 医師の診察:医師が頭皮や髪の状態を確認し、AGAかどうか、進行の程度、適した治療法を説明します。
  5. 必要に応じて検査:血液検査などを行う場合があります。結果が出るまで処方を待つクリニックもあります。
  6. 契約・処方:治療内容と料金に納得したうえで契約し、薬を受け取ります。高額な契約は、その日に決めずに持ち帰って検討しても構いません。

初診の前に用意しておくと便利なもの

  • お薬手帳、または服用中の薬・サプリメントの名前をまとめたメモ
  • 過去の健康診断の結果(特に肝機能や血圧の値)
  • 薄毛が気になり始めた時期や、変化の経過をまとめたメモ
  • 以前の自分の髪の状態がわかる写真(数年前の写真など)
  • 聞きたいことのリスト(前の章の質問リストを活用してください)

クリニック公式サイトの「料金ページ」の読み方

当サイトのランキングは、各クリニックの公式サイトの情報をもとに作っています。ただ、料金は頻繁に変わるため、最終的にはご自身で公式サイトを確認していただく必要があります。ここでは、料金ページを読むときに見落としやすいポイントを、編集部が実際に調査する際の視点から紹介します。

チェック1:表示価格は「何の価格」か

料金表の一番目立つところに書かれた金額が、どの薬の、どの用量の、どの条件の価格なのかを確認しましょう。次のような情報が、小さな文字で添えられていることがよくあります。

  • 先発品か、後発品か、海外製(国内未承認)か
  • 1mgか0.2mgか、あるいは1.3mgなど国内の標準とは異なる用量か
  • 1か月分の価格か、まとめ払いを月数で割った価格か
  • 初回のみの価格か、継続しても同じ価格か
  • 単品購入の価格か、定期配送の価格か

今回のランキングの調査でも、最安価格が海外製の薬だったり、12か月の定期配送が条件だったりするケースが複数見られました。同じ「フィナステリド月額○○円」でも、条件が違えば単純に比較できないことを覚えておきましょう。

チェック2:「薬代以外」に何がかかるか

診察料、再診料、血液検査の費用、送料、決済手数料など、薬代以外の費用がどうなっているかを確認します。「診察料0円」と書かれていても、「薬が処方されなかった場合は診察料がかかる」「血液検査は別料金」といった条件があることもあります。送料は1回あたりの金額は小さくても、毎月の配送が1年続けば合計は大きくなります。

チェック3:ページによって金額が違わないか

同じクリニックの公式サイトの中でも、料金ページ、薬の説明ページ、オンライン診療のページ、コラム記事などで、表示されている金額が異なることがあります。今回の調査でも、ページによって金額が食い違っているケースがありました。料金が改定されたあとに古いページが更新されずに残っている可能性もあるため、金額が違う場合は、最も新しい料金ページか、診察時の説明を基準にしましょう。

チェック4:注意書き・利用規約まで読む

定期配送の停止の締め切りや、途中解約の条件、返金保証の条件などは、料金表の下の注意書きや、利用規約の中に書かれていることが多くあります。少し手間はかかりますが、申し込む前に一度は目を通しておくことをおすすめします。読んでもわからない部分があれば、申し込む前に問い合わせ窓口で確認しましょう。

定期配送を上手に使うための実践ガイド

定期配送は、うまく使えば費用を抑えられ、薬の切らし忘れも防げる便利な仕組みです。一方で、仕組みをよく理解しないまま申し込むと、思わぬトラブルにつながります。ここでは、申し込み前、申し込み時、利用中、停止時の4つの段階に分けて、気をつけたいポイントを整理します。

申し込む前

  • 最初から定期配送にせず、まずは単月で1〜2か月試せるかを確認する
  • 定期配送の価格と単月の価格の差額を計算し、定期配送にするメリットがどれくらいあるかを把握する
  • 定期配送に「最低継続回数」があるかどうかを確認する
  • 停止・解約の方法(マイページ、電話、メール、チャットなど)と、受付時間を確認する

申し込むとき

  • 最終確認画面で、プラン名、配送間隔、1回あたりの金額、支払い総額を確認する
  • 最終確認画面と、申し込み完了後の確認メールを保存しておく
  • 次回の配送予定日と、停止の締め切り日をカレンダーやスマートフォンのリマインダーに登録しておく

利用しているとき

  • 薬が余ってきたら、配送間隔の変更や一時停止ができるかを確認する
  • 副作用が出たときは、薬を飲み続けるかどうかを医師に相談すると同時に、次回の配送をどうするかも確認する
  • 引っ越しなどで住所が変わったら、早めに登録情報を変更する

停止・解約するとき

  • 締め切り日に余裕をもって手続きする
  • 手続きが完了したことを示すメールや画面を保存する
  • 停止したはずの薬が届いた、請求が続いているといった場合は、すぐにクリニックに連絡する
  • 話し合いで解決しない場合は、消費者ホットライン「188」に相談する

注意したい医療広告の表現

AGA治療に関する広告は、インターネット上にあふれています。医療機関の広告は医療法と医療広告ガイドラインで規制されていますが、残念ながら、問題のある表現を見かけることもあります。どのような表現に注意すればよいかを知っておくと、情報を冷静に判断する助けになります。

注意したい表現の例なぜ注意が必要か
「必ず生える」「100%効果あり」治療の効果には個人差があり、効果を保証することはできません。虚偽や誇大な表現にあたるおそれがあります
「日本一」「No.1」「業界最安」根拠が示されていない場合、ほかの医療機関と比べて優れていると誤認させる比較優良広告にあたるおそれがあります
体験談だけで効果を強調する医療機関の広告では、治療の効果に関する体験談の掲載は原則として認められていません
治療前後の写真だけを大きく掲載し、説明がない治療内容、費用、リスクや副作用などの説明が併記されていない場合は、誤解を招くおそれがあります
「今だけ」「残りわずか」と急がせる契約を急がせる表現は、冷静な判断を妨げます。消費生活センターも注意を呼びかけています
「副作用なし」「リスクゼロ」副作用のない医薬品はありません。リスクの説明を省いた広告には注意が必要です

自由診療の広告では、治療の内容、標準的な費用、治療期間や回数、主なリスクや副作用などの情報を、わかりやすく示すことが求められています。広告を見るときは、こうした情報がきちんと書かれているかどうかも、信頼できるクリニックかどうかを判断する手がかりになります。

なお、当サイトは医療機関ではなく、掲載クリニックから報酬を受け取らない第三者のメディアです。それでも、効果を断定するような表現や、根拠のない比較は行わないよう心がけています。当サイトのランキングで「1位」と表示しているのは、あくまで公開した採点基準での合計点が最も高かったという意味であり、そのクリニックの治療効果が最も高いという意味ではありません。

AGAクリニックランキング2026|18院を100点満点で採点

ここからは、主要なAGA治療クリニック・オンライン診療サービスを、冒頭で公開した5つの物差しで採点したランキングです。対象は、2026年10月30日時点で公式サイトの情報を確認できた18院です。候補に挙げたものの、公式サイトで料金や処方薬の名前をほとんど確認できなかったサービスや、AGA治療の提供状況を確認できなかったクリニックは、公平に採点できないため掲載していません。

料金表示についての大切なお知らせ

  • 料金はすべて税込で、2026年10月30日時点で各クリニックの公式サイトに掲載されていた金額です。キャンペーンや改定で変わることがあるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新の金額を確認してください。
  • 「最安」の金額は、まとめ払い・定期配送・初回限定などの条件つきの場合があります。条件は各院の説明欄に記載しています。
  • 一部のクリニックでは、最安価格の薬が海外製(国内未承認)の製品です。国内で承認された薬とは別の価格になっている場合は、その旨を記載しています。
  • [[要確認]]の印がある金額は、公式サイト内でページによって表示が異なっていたものなど、編集部が引き続き確認中の項目です。

総合ランキング早見表

順位クリニック名合計①標準性
/30
②料金
/25
③体制
/20
④始めやすさ
/15
⑤通いやすさ
/10
形態
1湘南AGAクリニック952525201510対面+オンライン
2イースト駅前クリニック943025141510対面+オンライン
3クリニックフォア943025141510対面+オンライン
4AGAヘアクリニック90302517108対面+オンライン
5AGAスキンクリニック873020171010対面+オンライン
6ヒロクリニック86302511155対面
7Dr.AGAクリニック862522141510対面+オンライン
8親和クリニック83302013155対面(植毛専門)
9ゴリラクリニック833016171010対面+オンライン
10DMMオンラインクリニック8130256155オンライン専業
11銀座総合美容クリニック72201717108対面+オンライン
12Oops HAIR7125256105オンライン専業
13東京オンラインクリニック7130206105オンライン専業
14AGAメディカルケアクリニック69252011103対面
15東京AGAクリニック6820208155対面
16ウィルAGAクリニック6320208105対面
17レバクリ512015655オンライン専業
18新宿東京アイランドタワークリニック4610813105対面(植毛専門)

採点は、各クリニックの公式サイトで2026年10月30日に確認できた情報のみにもとづく編集部の評価です。実際の診療の質や治療効果を評価したものではありません。「記載なし」は、確認した公式ページに該当する情報が見当たらなかったことを意味し、そのサービスが存在しないことを意味するものではありません。

オンライン専業のクリニックが中位以下になっている理由

今回の採点では、③診療体制と⑤通いやすさの項目で「対面で受診できる院があるか」を評価しているため、オンライン専業のサービスは合計点が低めに出ています。これは「オンライン専業が劣っている」という意味ではありません。料金を最も重視する方は、②料金の透明性の点数と、各院の料金欄を中心に比較してください。オンライン専業の中にも、料金の透明性で満点のサービスが複数あります。

各クリニックの詳細と採点理由

1位
湘南AGAクリニック
95点
①標準性 25/30②料金 25/25③体制 20/20④始めやすさ 15/15⑤通いやすさ 10/10

美容医療の大手グループが運営するAGA治療の専門部門です。公式サイトでは、グループ全体で全国100院以上を展開していると案内されており、AGAのオンライン診療にも対応しています。内服薬(フィナステリド、デュタステリド)から、外用薬、注入治療、自毛植毛まで、ひとつのグループの中で幅広い選択肢を相談できる体制が評価の決め手になりました。

フィナステリド月額3,000円(後発品。1・3・6・12か月のどのプランでも同じ月額)
デュタステリド月額6,500円(1か月から同じ月額)
診察料初診・再診0円(薬を処方されない場合は診察料3,000円)。血液検査3,870円
送料1万円未満は1,000円、1万円以上は無料
評価したポイントプランの期間によって月額が変わらない料金体系で、まとめ払いをしなくても同じ価格で始められます。診察料・検査費用・送料の条件まで公式サイトに明記されていました。植毛まで相談できるのは大手ならではです。
注意したいポイントミノキシジル内服(国内未承認)や注入治療など、ガイドラインでの推奨度が低い治療もメニューにあります。外用薬の成分が公式サイトで読み取りにくかったため①を減点しました。勧められた治療の根拠は、診察時に確認しましょう。
湘南AGAクリニック 公式サイト
2位
イースト駅前クリニック
94点
①標準性 30/30②料金 25/25③体制 14/20④始めやすさ 15/15⑤通いやすさ 10/10

男性の悩みを幅広く扱うクリニックグループで、公式サイトでは直営と提携を合わせて40院以上が案内されています。オンライン診療にも対応しており、駅の近くの院に通うことも、自宅から受診することもできます。推奨度Aの3つの治療をすべて扱い、1か月分から購入できる価格が明示されている点で、ほぼ満点の評価になりました。

フィナステリド後発品1か月分3,740円(6か月まとめ購入は20,130円)
デュタステリド後発品1か月分6,930円
診察料0円(薬を購入しない場合は3,300円)
送料オンライン診療は1,100円(初診で薬代1万円以上の場合は無料)
評価したポイント1か月単位の価格とまとめ購入の価格が並べて示され、どちらが自分に合うか比べやすい料金表でした。対面とオンラインのどちらでも受診でき、通いやすさは満点です。
注意したいポイント確認した範囲では、血液検査の案内や植毛への対応は見当たりませんでした。持病があり検査を重視したい方は、受診前に問い合わせておくと安心です。ミノキシジル内服(国内未承認)も扱っています。
イースト駅前クリニック 公式サイト
3位
クリニックフォア
94点
①標準性 30/30②料金 25/25③体制 14/20④始めやすさ 15/15⑤通いやすさ 10/10

医療法人が運営するクリニックで、公式サイトでは20院以上の対面院が案内され、オンライン診療にも力を入れています。フィナステリドとデュタステリドについて、先発品・国内後発品・海外製の違いや、単月と定期配送の価格が分けて示されており、料金の透明性は満点です。2位のイースト駅前クリニックと同点で、同点時のルール(五十音順)により3位としました。

フィナステリド単月4,015円。定期配送は初月1,760円、2か月目以降3,412円(定期配送の最安価格は海外製)
デュタステリド単月8,140円。国内後発品の12か月まとめ定期で月あたり4,498円
診察料薬が処方された場合は0円、処方がない場合は1,650円
送料550円
評価したポイント単月と定期配送の価格が並べて書かれているため、まずは1か月だけ試すといった選び方がしやすい料金表です。対面院とオンラインの両方を利用できます。
注意したいポイント定期配送の最安価格は海外製(国内未承認)のフィナステリドが対象です。国内承認薬を希望する場合は、その価格を確認しましょう。初月だけの価格と2か月目以降の価格の違いにも注意が必要です。
クリニックフォア 公式サイト
4位
AGAヘアクリニック
90点
①標準性 30/30②料金 25/25③体制 17/20④始めやすさ 10/15⑤通いやすさ 8/10

医療法人が運営するAGA専門のクリニックです。対面の院に加え、専用アプリを使ったオンライン診療に対応しています。フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルを独自の名称で処方しており、来院とオンラインで価格が異なる場合はそれぞれ明示されています。血液検査の費用が来院と採血キットの両方で示されている点を、診療体制として評価しました。

フィナステリド初月1,800円、2回目以降3,600円
デュタステリドオンライン7,200円、来院8,000円
診察料0円。血液検査は来院3,000円、採血キット5,000円
送料520円
評価したポイントオンライン診療でも採血キットで血液検査を受けられる案内があり、検査を重視したい方にも選びやすい体制です。費用の項目が細かく示されています。
注意したいポイント確認した料金ページでは、定期配送と単月の区別が読み取りにくかったため④を減点しました。対面の院は2院(ほかに提携のメディカルサロンあり)で、通える地域は限られます。
AGAヘアクリニック 公式サイト
5位
AGAスキンクリニック
87点
①標準性 30/30②料金 20/25③体制 17/20④始めやすさ 10/15⑤通いやすさ 10/10

AGA治療を専門とする大手クリニックで、公式サイトでは全国に30院以上(提携院を含めると50院)が案内されています。オンライン診療にも対応し、推奨度Aの3つの治療をすべて扱っています。初診料・再診料・血液検査が0円と案内されており、検査を受けやすい点を評価しました。

フィナステリド初回3,700円〜、2回目以降5,300円〜[[要確認]]
デュタステリドザガーロ 初回5,300円、2回目以降9,500円[[要確認]]
診察料初診料・再診料・血液検査 0円
送料定額プランは無料(それ以外は公式サイトで確認)
評価したポイント院数が多く、対面とオンラインのどちらでも受診しやすい体制です。診察料と血液検査が無料とされているため、検査を受けながら治療を進めたい方に向いています。
注意したいポイント公式サイト内のページによって、2回目以降の金額の表示が異なる箇所があったため②を減点しました。申し込み前に最新の料金ページで総額を確認してください。頭皮への注入治療もメニューにあります。
AGAスキンクリニック 公式サイト
6位
ヒロクリニック
86点
①標準性 30/30②料金 25/25③体制 11/20④始めやすさ 15/15⑤通いやすさ 5/10

首都圏を中心に、公式サイトで10院以上が案内されているクリニックです。推奨度Aの3つの治療を扱い、通常価格、初回価格、6か月購入時の価格がそれぞれ明記された、比較しやすい料金表になっています。血液検査の費用も示されています。

フィナステリド通常6,919円。初回990円、6か月購入時は月あたり3,459円
デュタステリド通常7,920円。初回2,178円、6か月購入時は月あたり3,960円
診察料血液検査等5,500円(初回6,600円)
送料660円
評価したポイント初回・通常・まとめ購入の3つの価格が並んでおり、「初回だけ安い」のか「続けても安い」のかを判断しやすい料金表です。
注意したいポイント確認したページではオンライン診療についての記載が見当たらず、③と⑤の点数が低くなりました。ミノキシジル内服(国内未承認)やヘアフィラー(注入治療)もメニューにあります。
ヒロクリニック 公式サイト
7位
Dr.AGAクリニック
86点
①標準性 25/30②料金 22/25③体制 14/20④始めやすさ 15/15⑤通いやすさ 10/10

公式サイトで15院が案内されているクリニックで、対面とオンラインの両方に対応しています。フィナステリドとデュタステリドは錠数単位の価格がそのまま示されており、まとめ買いを前提としない、わかりやすい料金表示です。ヒロクリニックと同点ですが、②料金の透明性の点数の差で7位としました。

フィナステリド7,700円(28錠)
デュタステリド9,350円(30錠)
診察料初診・再診0円
送料着払い(金額は公式サイトに記載なし)
評価したポイント初回だけの割引などがなく、表示されている価格がそのまま継続価格になる明快さがあります。院数も多く、通いやすさは満点です。
注意したいポイントほかの上位クリニックと比べると、1か月あたりの薬代は高めです。ミノキシジルが外用か内服かが確認したページでは読み取りにくく、①を減点しました。注入治療(メソセラピー)もメニューにあります。
Dr.AGAクリニック 公式サイト
8位
親和クリニック
83点
①標準性 30/30②料金 20/25③体制 13/20④始めやすさ 15/15⑤通いやすさ 5/10

自毛植毛を専門とするクリニックで、公式サイトでは7院が案内されています。植毛だけでなく、フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル外用の処方にも対応しているため、「薬での治療から始めて、必要になれば植毛も検討したい」という方が一貫して相談できる点が特徴です。

フィナステリド1か月5,280円(6か月まとめ購入は28,512円)
デュタステリド1か月5,280円
診察料初診無料
送料公式サイトに記載なし
評価したポイントガイドラインで推奨度Bの自毛植毛を専門としながら、推奨度Aの薬物治療もそろっています。デュタステリドがフィナステリドと同じ価格で示されているのも特徴です。
注意したいポイントオンラインは相談のみの案内で、薬の処方を受けるには来院が前提になります。植毛は高額な治療なので、費用の総額と、移植しない部分の治療方針も合わせて確認しましょう。
親和クリニック 公式サイト
9位
ゴリラクリニック
83点
①標準性 30/30②料金 16/25③体制 17/20④始めやすさ 10/15⑤通いやすさ 10/10

男性向けの美容医療クリニックで、公式サイトでは20院以上が案内されています。AGA治療ではオンライン診療にも対応し、内服薬・外用薬のほか、レーザーや注入治療など幅広いメニューをそろえています。初めて処方を受ける際の血液検査が案内されている点を評価しました。

フィナステリド月額3,000円(1.3mgの海外承認薬)。国内承認薬は4,800円
デュタステリド国内承認薬 5,980円〜7,000円[[要確認]](ページにより表示が異なる)
診察料初診・再診0円。初めて処方を受ける際は血液検査3,800円
送料公式サイトに記載なし
評価したポイント院数が多く対面・オンラインの両方を選べること、初回処方時に血液検査を行う方針が示されていることは、安全面での安心材料です。
注意したいポイント最安価格のフィナステリドは国内未承認の海外製品(1.3mg)です。デュタステリドの価格がページによって異なり、送料の記載も見当たらなかったため②を減点しました。
ゴリラクリニック 公式サイト
10位
DMMオンラインクリニック
81点
①標準性 30/30②料金 25/25③体制 6/20④始めやすさ 15/15⑤通いやすさ 5/10

オンライン診療に特化したサービスで、診療は提携する医療機関の医師が行います。フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルを扱い、単月と12か月定期の価格、国内製と海外製の価格がそれぞれ明示されています。料金の透明性は満点で、今回確認した中でも薬代の水準は低い部類です。合計点が10位にとどまったのは、対面の院がないため③と⑤の点数が低く出る採点方式によるものです。

フィナステリド単月3,960円。12か月ごとの定期で月あたり2,097円(海外製)
デュタステリド単月5,400円。12か月ごとの定期で月あたり3,125円(0.6mg・海外製)。国内製0.5mgは5,408円
診察料0円
送料550円
評価したポイント単月から始められ、国内製と海外製の区別も明記されています。費用を抑えてオンラインで治療したい方にとって、比較の基準になる料金表です。
注意したいポイント最安価格は12か月ごとの定期配送で、薬は海外製(国内未承認)です。ミノキシジルは外用15%や内服も扱っていますが、国内で一般用医薬品として販売されている外用薬の濃度(最大5%)を超える製品や内服薬は国内未承認です。
DMMオンラインクリニック 公式サイト
11位
銀座総合美容クリニック
72点
①標準性 20/30②料金 17/25③体制 17/20④始めやすさ 10/15⑤通いやすさ 8/10

医療法人社団が運営する美容クリニックで、東京と大阪に院があり、初診からオンライン診療にも対応しています。内服薬に加えて自毛植毛の手術にも対応している点が、診療体制として評価されました。

フィナステリド初月1,000円、2か月目以降2,000円〜7,150円(プランにより異なる)
デュタステリドデュタステリドを含む内服薬 8,250円[[要確認]]
診察料初診・再診0円
送料公式サイトに記載なし
評価したポイントオンライン診療から植毛まで、ひとつのクリニックで相談できます。初診・再診が無料と明記されています。
注意したいポイント確認した範囲ではミノキシジル外用の扱いが読み取れず①を減点しました。フィナステリドの2か月目以降の価格に幅があるため、自分が選ぶプランの総額を確認しましょう。ミノキシジル内服(国内未承認)や注入治療もメニューにあります。
銀座総合美容クリニック 公式サイト
12位
Oops HAIR
71点
①標準性 25/30②料金 25/25③体制 6/20④始めやすさ 10/15⑤通いやすさ 5/10

オンライン専業のAGA治療サービスで、公式サイトでは診療を医療法人社団の医療機関が担当すると案内されています。国内承認薬と海外製の薬の価格が分けて示され、診察料・送料まで明記されているため、料金の透明性は満点です。

フィナステリド国内承認1mg 3,828円。海外製1.3mgは12か月まとめで月あたり2,090円
デュタステリド毎月お届け8,250円。6・12か月まとめで月あたり5,478円
診察料無料
送料550円
評価したポイント国内承認薬を選ぶ場合の価格もきちんと示されており、海外製との違いを理解したうえで選べます。
注意したいポイントデュタステリドは「毎月お届け」かまとめ購入の価格が中心で、1回だけの購入ができるかは申し込み前に確認が必要です。ミノキシジルの剤形(外用か内服か)が確認したページでは読み取りにくく①を減点しました。
Oops HAIR 公式サイト
13位
東京オンラインクリニック
71点
①標準性 30/30②料金 20/25③体制 6/20④始めやすさ 10/15⑤通いやすさ 5/10

オンラインで診療が完結するクリニックで、推奨度Aの3つの治療をすべて扱っています。定期配送と単品購入の価格が分けて示され、送料も明記されています。Oops HAIRと同点ですが、②料金の透明性の差で13位としました。

フィナステリド定期3,400円、単品3,780円
デュタステリド定期5,200円、単品6,000円
診察料公式サイトに記載なし
送料350円
評価したポイント定期配送と単品購入の差額が小さく、定期配送に縛られずに続けやすい料金設計です。送料が比較的安く設定されています。
注意したいポイント確認したページでは診察料の記載が見当たりませんでした。単品購入が1か月分の価格かどうかも含め、申し込み前に確認してください。ミノキシジル内服(国内未承認)も扱っています。
東京オンラインクリニック 公式サイト
14位
AGAメディカルケアクリニック
69点
①標準性 25/30②料金 20/25③体制 11/20④始めやすさ 10/15⑤通いやすさ 3/10

AGA治療を専門とするクリニックで、公式サイトでは3院が案内されています。診察料と血液検査がいずれも0円とされており、検査を受けながら治療を始めたい方には安心材料になります。

フィナステリド後発品 初回3,630円、2回目以降8,800円
デュタステリド後発品 初回9,900円、2回目以降8,800円[[要確認]]
診察料診察0円、血液検査0円
送料公式サイトに記載なし
評価したポイント血液検査まで無料と明記されている点は、ほかにあまり見られない特徴です。
注意したいポイントフィナステリドは初回と2回目以降の価格差が大きいため、1年間の総額で比べることが特に大切です。確認したページではオンライン診療の記載が見当たらず、植毛は現在提供していない旨が案内されていました。外用薬の成分も読み取りにくく①を減点しました。
AGAメディカルケアクリニック 公式サイト
15位
東京AGAクリニック
68点
①標準性 20/30②料金 20/25③体制 8/20④始めやすさ 15/15⑤通いやすさ 5/10

医療法人が運営するAGA治療のクリニックで、公式サイトでは20院以上が案内されています。初回と2回目以降の価格が分けて示されており、1回ごとの購入を前提とした明快な料金表です。

フィナステリド初回4,950円、2回目以降6,600円
デュタステリドザガーロ 11,000円
診察料初診・再診0円
送料公式サイトに記載なし
評価したポイントまとめ払いや定期配送を前提としない料金表で、1回ずつ様子を見ながら続けやすい形です。院数が多い点も特徴です。
注意したいポイントデュタステリドは先発品のみの表示で、費用は高めです。確認した範囲ではミノキシジル外用とオンライン診療の記載が見当たらず、①と③の点数が低くなりました。注入治療(メソセラピー)もメニューにあります。
東京AGAクリニック 公式サイト
16位
ウィルAGAクリニック
63点
①標準性 20/30②料金 20/25③体制 8/20④始めやすさ 10/15⑤通いやすさ 5/10

公式サイトで16院が案内されているAGA治療のクリニックです。フィナステリドの先発品・後発品、ザガーロを扱い、カウンセリング・初診・再診が0円と明記されています。

フィナステリド初回1,628円、2回目以降7,700円
デュタステリドザガーロ 初回5,500円、2回目以降8,800円(後発品の記載なし)
診察料カウンセリング・初診・再診0円
送料公式サイトに記載なし
評価したポイントカウンセリングから再診まで無料と明記されており、受診のハードルは低めです。
注意したいポイントフィナステリドは初回と2回目以降の価格差が約6,000円と大きく、続けた場合の総額を必ず確認したいクリニックです。確認した範囲ではミノキシジル外用とオンライン診療の記載が見当たりませんでした。注入治療もメニューにあります。
ウィルAGAクリニック 公式サイト
17位
レバクリ
51点
①標準性 20/30②料金 15/25③体制 6/20④始めやすさ 5/15⑤通いやすさ 5/10

民間企業が提供するオンライン診療サービスで、診療は提携する医療機関の医師が行います。フィナステリドとミノキシジルを扱い、診察料0円、送料が明記されています。

フィナステリド月1,349円〜3,850円(プランにより異なる)
デュタステリド公式サイトに記載なし
診察料0円
送料550円(6・12・24か月の定期は1,100円)
評価したポイントフィナステリドの価格帯は低く、診察料が無料です。送料の条件も明記されています。
注意したいポイント確認したページではデュタステリドの記載がなく、フィナステリドの価格もプラン条件と合わせて読み取りにくかったため、①②④の点数が低くなりました。長期の定期プランを選ぶ前に、条件をよく確認してください。
レバクリ 公式サイト
18位
新宿東京アイランドタワークリニック
46点
①標準性 10/30②料金 8/25③体制 13/20④始めやすさ 10/15⑤通いやすさ 5/10

自毛植毛を専門とするクリニックです。植毛を中心に、内服薬の処方にも対応しています。オンラインでの無料相談が案内されています。

内服薬30日分6,000円〜15,000円(薬の種類ごとの区別は記載なし)
診察料初診・再診0円
送料公式サイトに記載なし
評価したポイント植毛を検討している方にとっては、専門クリニックとして相談先の候補になります。
注意したいポイント確認したページでは、内服薬の種類(フィナステリドかデュタステリドか)ごとの価格が区別されておらず、①と②の点数が大きく下がりました。薬物治療を中心に考えている方は、ほかのクリニックと比べてから検討することをおすすめします。
新宿東京アイランドタワークリニック 公式サイト

今回ランキングに掲載しなかったサービス

候補として調査したものの、次の理由で今回は掲載を見送りました。今後、公式サイトで情報が確認できるようになった時点で、あらためて採点します。

  • 公式サイトで、薬ごとの料金や処方される薬の名前がほとんど確認できなかったサービス
  • 公式サイトが確認できなかった、または閲覧が制限されていてAGA治療の提供状況を確認できなかったクリニック
  • 関連施設のサイトで、現在はAGA治療を提供していない旨の記載があり、提供状況を確認しきれなかったクリニック
  • ほかのクリニックに統合され、現在は単独の院として運営されていないクリニック

目的別:あなたに合うAGAクリニックの選び方

総合順位は、5つの物差しの合計点です。しかし、人によって重視したいポイントは違います。ここでは、よくある目的ごとに、どの物差しを重視して選べばよいかを整理しました。

とにかく費用を抑えたい人

費用を重視する方は、②料金の透明性が満点のクリニックの中から、フィナステリド後発品の継続価格を比べるのがおすすめです。今回の調査では、DMMオンラインクリニック、湘南AGAクリニック、イースト駅前クリニック、クリニックフォアなどが、単月でも比較的手頃な価格を明示していました。

ただし、最安価格の多くは「12か月の定期配送」や「海外製(国内未承認)の薬」が条件です。国内承認薬を単月で始めたい場合の価格と、定期配送の最安価格を混同しないよう注意してください。また、価格だけで選ぶと、副作用が出たときの相談体制が自分に合わない場合もあります。費用と安心のバランスを考えて選びましょう。

副作用が心配で、しっかり検査を受けたい人

持病がある方、副作用が心配な方は、③診療体制の点数を重視してください。血液検査の案内があるクリニックとしては、湘南AGAクリニック、AGAスキンクリニック、AGAヘアクリニック、ゴリラクリニック、ヒロクリニック、AGAメディカルケアクリニックなどがあります。AGAヘアクリニックは、オンライン診療でも採血キットによる検査が案内されていました。

血液検査の有無だけでなく、副作用が出たときにどこへ連絡すればよいのか、対面で受診できる院が近くにあるのかも確認しておくと安心です。

まずは1〜2か月だけ試したい人

いきなり長期の契約をするのが不安な方は、④契約の始めやすさの点数が高いクリニックを選びましょう。1か月分の価格が明示されているクリニックとしては、湘南AGAクリニック(プランの期間にかかわらず同じ月額)、イースト駅前クリニック、クリニックフォア、DMMオンラインクリニック、ヒロクリニック、Dr.AGAクリニック、親和クリニックなどがありました。

単月で始める場合は、まとめ払いよりも1か月あたりの費用は高くなります。数か月続けて副作用がないこと、治療を続けられそうなことを確認してから、定期配送やまとめ払いに切り替えるかどうかを判断するとよいでしょう。

通院せずにオンラインだけで治療したい人

オンライン専業のサービスでは、DMMオンラインクリニックとOops HAIRが料金の透明性で満点でした。対面の院も持つクリニックの中では、湘南AGAクリニック、イースト駅前クリニック、クリニックフォア、AGAスキンクリニック、AGAヘアクリニック、ゴリラクリニック、Dr.AGAクリニック、銀座総合美容クリニックがオンライン診療に対応しています。

対面の院も持つクリニックを選んでおくと、オンラインで治療を始めたあとに、検査や詳しい診察が必要になったときに対面へ切り替えやすいというメリットがあります。

植毛まで含めて検討したい人

薬だけでは改善が難しいほど進行している方や、生え際の形を整えたい方は、植毛に対応しているクリニックが候補になります。今回の調査では、植毛を専門とする親和クリニック、新宿東京アイランドタワークリニックのほか、湘南AGAクリニック、銀座総合美容クリニックが自毛植毛に対応していました。

植毛は高額で、手術としてのリスクもある治療です。必ず複数のクリニックで説明を受け、移植する株数、総額、移植しない部分の治療方針、傷あとの残り方などを比べてから決めましょう。

国内承認薬にこだわりたい人

海外製の薬ではなく、国内で承認された薬を使いたい方は、料金表で「国内承認」「国内製」「先発品」「後発品(ジェネリック)」などの表記を確認してください。クリニックフォア、DMMオンラインクリニック、Oops HAIR、ゴリラクリニックなどは、海外製と国内承認薬の価格を分けて示していました。国内承認薬は海外製より高くなることが多いですが、万一の副作用の際に公的な救済制度の対象になり得るという点は、選ぶうえでの大切な判断材料です。

目的別の早見表

目的重視したい物差しチェックすること
費用を抑えたい②料金の透明性単月と定期の両方の価格、国内承認薬か海外製か、1年間の総額
副作用が心配③診療体制血液検査の有無、副作用時の連絡先、対面院の場所
まずは試したい④契約の始めやすさ1か月分の価格、定期配送の停止方法と締め切り
通院したくない⑤通いやすさオンライン診療の時間帯、配送方法、対面への切り替え
しっかり改善したい①治療の標準性推奨度Aの3つの治療がそろっているか、次の段階の選択肢
植毛も検討したい③診療体制植毛の方法、株数、総額、移植しない部分の治療方針

フィナステリドを1年間続けた場合の薬代シミュレーション

前の章で「料金は1年間の総額で比べる」とお伝えしました。ここでは実際に、ランキングに掲載したクリニックの公式サイトの価格(2026年10月30日確認)をもとに、フィナステリドを1年間(12か月)続けた場合の薬代を試算しました。初回価格と2回目以降の価格の違い、単月とまとめ払いの違いが、1年間でどれくらいの差になるのかを確認してみてください。

試算の前提

  • 薬代のみを計算しています。診察料・検査費用・送料は含みません(送料の目安は表の右端に記載)。
  • 「初回○円、2回目以降○円」の場合は、初回1か月+2回目以降11か月で計算しています。
  • 「6か月まとめ」は6か月分を2回、「月あたり」の表示はその金額×12か月で計算しています。
  • 28錠単位の価格は、1年間(365日)に必要な13箱分で計算しています。
  • 実際の請求額は、プランの条件、キャンペーン、価格改定によって変わります。必ず公式サイトで最新の条件を確認してください。
クリニック条件1年間の薬代(試算)送料の目安
Oops HAIR12か月まとめ(海外製1.3mg)25,080円550円/回
DMMオンラインクリニック12か月ごとの定期(海外製)25,164円550円/回
湘南AGAクリニック後発品(どのプランでも同じ月額)36,000円1万円未満の配送は1,000円
ゴリラクリニック海外承認薬1.3mg36,000円記載なし
クリニックフォア定期配送(初月+2か月目以降、海外製)39,292円550円/回
イースト駅前クリニック6か月まとめ×2回40,260円オンラインは1,100円/回
東京オンラインクリニック定期40,800円350円/回
AGAヘアクリニック初月+2回目以降41,400円520円/回
ヒロクリニック6か月購入時の月あたり価格41,508円660円/回
イースト駅前クリニック1か月ずつ購入44,880円オンラインは1,100円/回
東京オンラインクリニック単品45,360円350円/回
Oops HAIR国内承認1mg45,936円550円/回
DMMオンラインクリニック1か月ずつ(単月)47,520円550円/回
クリニックフォア1か月ずつ(単月)48,180円550円/回
親和クリニック6か月まとめ×2回57,024円記載なし
ゴリラクリニック国内承認薬57,600円記載なし
AGAスキンクリニック初回+2回目以降62,000円[[要確認]]定額プランは無料
親和クリニック1か月ずつ63,360円記載なし
ヒロクリニック初回+通常価格77,099円660円/回
東京AGAクリニック初回+2回目以降77,550円記載なし
ウィルAGAクリニック初回+2回目以降86,328円記載なし
Dr.AGAクリニック28錠×13箱100,100円着払い
AGAメディカルケアクリニック初回+2回目以降(後発品)100,430円記載なし

各クリニックの公式サイトに掲載された価格(税込)をもとに編集部が計算した試算値です。実際の請求額を保証するものではありません。

シミュレーションからわかること

この試算からは、いくつかの大切なことが見えてきます。

1つ目は、同じフィナステリドでも、1年間の薬代には約4倍の差があるということです。最も安い条件では年間2万5千円ほど、最も高い条件では10万円を超えました。AGA治療は何年も続けるものですから、この差は数年で数十万円の差になります。

2つ目は、「初回価格」は年間の総額にほとんど影響しないということです。たとえば、初回が1,628円と非常に安くても、2回目以降が7,700円であれば、1年間の薬代は8万円を超えます。広告で目立つ初回価格よりも、2回目以降の継続価格を重視して比べましょう。

3つ目は、最安の条件の多くは「海外製」か「長期の定期配送・まとめ払い」だということです。年間2万円台の条件は、いずれも海外製(国内未承認)の薬を、12か月単位で購入する場合の価格でした。国内承認薬を単月で購入する場合は、年間4万〜5万円程度になるクリニックが多く見られました。どちらを選ぶかは、費用と、国内承認薬であることの安心感、途中でやめる可能性などを考えて判断してください。

4つ目は、プランの期間で価格が変わらないクリニックもあるということです。湘南AGAクリニックのように、1か月でも12か月でも同じ月額のクリニックであれば、まとめ払いをしなくても費用は変わりません。最初の数か月を単月で様子を見たい方にとっては、選びやすい料金設計といえます。

デュタステリドを選ぶ場合は

デュタステリドは、多くのクリニックでフィナステリドより高い価格に設定されています。今回確認した範囲では、1か月あたりの価格は5,000円台から1万円台まで幅がありました。デュタステリドを検討している方は、同じように「継続価格×12か月」で1年間の薬代を計算してから比較してください。国内承認薬(先発品のザガーロ、またはザガーロの後発品)か、海外製かによっても価格は大きく変わります。

当サイトの調査方法

ランキングの信頼性を確かめていただけるよう、編集部がどのような手順で情報を集め、採点したのかを説明します。

  1. 候補の選定:AGA治療を提供している主要なクリニック・オンライン診療サービスを、20院以上リストアップしました。
  2. 公式サイトの確認:各候補の公式サイト(トップページ、料金ページ、治療メニューのページなど)を確認し、処方薬の種類、料金、診察料、送料、院数、オンライン診療の対応状況などを記録しました。ほかのランキングサイトや比較サイトの数字は使っていません。
  3. 除外の判断:公式サイトで料金や処方薬がほとんど確認できなかったもの、AGA治療の提供状況を確認できなかったものは、採点の対象から外しました。
  4. 採点:記録した情報を、公開している5つの物差しの配点表に当てはめて採点しました。
  5. 相互確認:ページによって金額が異なるなど、判断に迷う情報には印をつけ、本文中で「要確認」として明示しました。
  6. 定期的な見直し:料金や診療内容は変わるため、確認日を明記し、定期的に情報を更新します。

この方法には、公式サイトに書かれていないことは評価できない、という限界があります。たとえば、実際の診察の丁寧さや、問い合わせへの対応の早さ、副作用が出たときのフォローの手厚さなどは、今回の採点には反映されていません。ランキングはあくまで候補を絞り込むための参考として使い、最終的には実際に受診して判断してください。

デュタステリドを1年間続けた場合の薬代シミュレーション

フィナステリドに続いて、デュタステリドを1年間(12か月)続けた場合の薬代も試算しました。デュタステリドは、フィナステリドで効果が不十分だった場合などに選ばれることが多い薬で、価格の幅もフィナステリド以上に大きくなっています。計算の前提は、フィナステリドの試算と同じです(薬代のみ、初回+2回目以降11か月、まとめ払いや月あたり表示は×12か月で計算)。

クリニック条件1年間の薬代(試算)
DMMオンラインクリニック12か月ごとの定期(0.6mg・海外製)37,500円
ヒロクリニック6か月購入時の月あたり価格47,520円
クリニックフォア国内後発品・12か月まとめ定期53,976円
東京オンラインクリニック定期62,400円
親和クリニック1か月ずつ63,360円
DMMオンラインクリニック1か月ずつ(単月)64,800円
DMMオンラインクリニック国内製0.5mg64,896円
Oops HAIR6・12か月まとめ65,736円
ゴリラクリニック国内承認薬71,760円〜84,000円[[要確認]]
東京オンラインクリニック単品72,000円
湘南AGAクリニックどのプランでも同じ月額78,000円
イースト駅前クリニック後発品・1か月ずつ83,160円
AGAヘアクリニックオンライン86,400円
ヒロクリニック初回+通常価格89,298円
クリニックフォア1か月ずつ(単月)97,680円
Oops HAIR毎月お届け99,000円
銀座総合美容クリニックデュタステリドを含む内服薬99,000円[[要確認]]
ウィルAGAクリニックザガーロ 初回+2回目以降102,300円
AGAメディカルケアクリニック後発品 初回+2回目以降106,700円[[要確認]]
AGAスキンクリニックザガーロ 初回+2回目以降109,800円[[要確認]]
Dr.AGAクリニック30錠×12箱(360日分)112,200円
東京AGAクリニックザガーロ132,000円

各クリニックの公式サイトに掲載された価格(税込・2026年10月30日確認)をもとに編集部が計算した試算値です。送料・診察料・検査費用は含みません。

デュタステリドでは、1年間の薬代が3万円台から13万円台まで、約3.5倍の開きがありました。特に、先発品のザガーロを処方するクリニックと、後発品や海外製を処方するクリニックとでは、大きな差が出ています。先発品と後発品は有効成分が同じなので、費用を抑えたい場合は、ザガーロの後発品(AGA治療薬として承認された「ZA」)を処方してもらえるかを医師に相談してみるのも一つの方法です。

また、デュタステリドの最安条件も、フィナステリドと同じく「海外製」や「長期のまとめ払い・定期配送」が中心でした。デュタステリドは体から抜けるまでに時間がかかる薬なので、途中でやめる可能性も考えると、最初から長期のまとめ払いにするのではなく、まずは短い期間で体に合うかを確認するほうが安心です。

AGA治療でよくある失敗パターンと防ぎ方

最後に、AGA治療を始めた人がつまずきやすいポイントを、よくある失敗パターンとしてまとめました。あらかじめ知っておくだけで、多くの失敗は防ぐことができます。

失敗1:2〜3か月で効果がないとやめてしまう

AGA治療の効果を判断するには、少なくとも6か月程度が必要です。数か月で見た目が変わらないのは自然なことなので、写真で記録をとりながら、医師と決めた期間は続けてみましょう。

失敗2:初回価格だけを見て申し込む

シミュレーションで見たとおり、初回価格は1年間の総額にほとんど影響しません。2回目以降の継続価格と、薬代以外の費用を含めた1年間の総額で比べることが大切です。

失敗3:定期配送の停止期限を過ぎてしまう

停止の手続きは「次回配送日の○日前まで」などの締め切りがあることがほとんどです。申し込んだその日に、締め切り日をカレンダーに登録しておきましょう。

失敗4:その場の勧誘で高額なセット契約をしてしまう

AGA治療はクーリング・オフの対象外とされています。高額な契約は、必ず持ち帰って検討しましょう。まずはガイドラインで推奨度Aの治療から始め、効果を見ながら必要なものを追加していくのが、無駄のない進め方です。

失敗5:持病や服用中の薬を伝えない

「AGAとは関係ない」と思って伝えなかった持病や薬が、治療の安全性にかかわることがあります。問診票には、正直に、できるだけ詳しく記入しましょう。

失敗6:副作用を我慢して飲み続ける、または自己判断でやめる

気になる症状が出たら、まずは処方した医師に相談することが基本です。我慢して飲み続けるのも、相談せずに急にやめるのも、望ましくありません。

失敗7:個人輸入の薬で費用を浮かせようとする

偽造品のリスクや、副作用が起きたときに公的な救済制度の対象にならないことを考えると、個人輸入はおすすめできません。現在は、オンライン診療で後発品を処方してもらうことで、費用を抑えられるケースも増えています。

失敗8:PSA検査の際に服用を伝え忘れる

フィナステリドやデュタステリドはPSA値を約半分に下げるため、伝え忘れると前立腺がんの発見が遅れるおそれがあります。健康診断や人間ドックの問診票には、必ず服用中であることを記入しましょう。

失敗9:家族の安全への配慮を忘れる

妊娠中や妊娠の可能性がある女性は、フィナステリドやデュタステリドに触れないよう注意が必要です。薬は家族の手の届かない場所に保管し、取り扱いの注意点を家族と共有しておきましょう。

失敗10:生活習慣だけで何とかしようとする

睡眠や食事などの生活習慣は大切ですが、それだけでAGAの進行を止めることはできません。気になり始めたら、生活習慣を整えると同時に、早めに医療機関で相談することが、結果的に治療の選択肢を広げることにつながります。

薬代以外の費用の比較表(診察料・検査・送料)

薬代のシミュレーションに加えて、見落としやすい「薬代以外の費用」を一覧にまとめました。診察料や送料は1回あたりの金額は小さくても、年単位で続けると無視できない金額になります。「記載なし」は、確認した公式ページで該当する情報が見当たらなかったことを示します。受診前に各クリニックに確認してください。

クリニック診察料血液検査送料オンライン診療
湘南AGAクリニック0円(処方なしの場合3,000円)3,870円1万円未満1,000円、1万円以上無料対応
イースト駅前クリニック0円(薬を購入しない場合3,300円)記載なしオンライン1,100円(初診で薬代1万円以上は無料)対応
クリニックフォア0円(処方なしの場合1,650円)記載なし550円対応
AGAヘアクリニック0円来院3,000円、採血キット5,000円520円対応
AGAスキンクリニック0円0円定額プランは無料対応
ヒロクリニック記載なし血液検査等5,500円(初回6,600円)660円記載なし
Dr.AGAクリニック0円記載なし着払い対応
親和クリニック初診無料記載なし記載なし相談のみ
ゴリラクリニック0円初回処方時3,800円記載なし対応
DMMオンラインクリニック0円記載なし550円専業
銀座総合美容クリニック0円記載なし記載なし対応
Oops HAIR無料記載なし550円専業
東京オンラインクリニック記載なし記載なし350円専業
AGAメディカルケアクリニック0円0円記載なし記載なし
東京AGAクリニック0円記載なし記載なし記載なし
ウィルAGAクリニック0円記載なし記載なし記載なし
レバクリ0円記載なし550円(6・12・24か月の定期は1,100円)専業
新宿東京アイランドタワークリニック0円記載なし記載なし相談のみ

2026年10月30日時点で各クリニックの公式サイトに掲載されていた情報(税込)。「0円」でも条件がある場合があります。

この表を見ると、ほとんどのクリニックが「診察料0円」をうたっている一方で、「薬が処方されなかった場合は診察料がかかる」という条件をつけているクリニックもあることがわかります。また、血液検査の費用は0円から5,000円以上まで幅があります。持病があって検査を重視したい方は、検査の費用と、検査を受けられるタイミング(初回のみか、定期的にか)も確認しておくとよいでしょう。

受診前チェックシート

クリニックを決めて申し込む前に、次の項目を確認してみてください。すべてに「はい」と答えられれば、契約内容をきちんと理解したうえで治療を始められる状態です。スクリーンショットを撮って、申し込みのときに手元に置いておくのもおすすめです。

治療内容の確認

  • □ 処方される薬の名前と量を把握している
  • □ その薬が国内承認薬か、海外製(国内未承認)かを把握している
  • □ ガイドラインでの推奨度を確認した
  • □ 主な副作用と、副作用が出たときの連絡先を把握している
  • □ 持病や服用中の薬を医師に伝えた(伝える準備ができている)

費用の確認

  • □ 初回価格だけでなく、2回目以降の継続価格を確認した
  • □ 診察料、検査費用、送料を含めた1年間の総額を計算した
  • □ その金額を、無理なく続けられると判断した

契約の確認

  • □ 申し込むのが単月か、定期配送か、まとめ払いかを確認した
  • □ 定期配送の場合、停止・解約の方法と締め切りを確認した
  • □ 途中でやめた場合の返金・違約金の条件を確認した
  • □ 最終確認画面と確認メールを保存する準備ができている

初診で医師に伝える「問診メモ」の例

診察の時間は限られています。伝えたいことを事前にメモにまとめておくと、短い時間でも医師に正確な情報を伝えられます。次の例を参考に、自分用のメモを作ってみてください。

問診メモの例

  • 気になり始めた時期:2年ほど前から、生え際の両側が後退してきた。最近は頭頂部も写真で透けて見える
  • 変化の経過:ここ半年で抜け毛が増えた気がする。髪が細く、セットしにくくなった
  • 家族歴:父と母方の祖父が薄毛
  • 持病:なし(健康診断で肝機能の数値を指摘されたことはない)
  • 服用中の薬・サプリ:花粉症の時期に抗アレルギー薬、ビタミン剤
  • これまでの対策:市販の育毛剤(医薬部外品)を1年ほど使用
  • 希望:まずは進行を止めたい。月の予算は○○円くらいまで。最初は1か月単位で始めたい
  • 質問したいこと:フィナステリドとデュタステリドのどちらが合うか。外用薬も必要か。健康診断で気をつけること

このようなメモがあれば、医師もあなたの状態や希望を把握しやすくなり、より納得のいく治療方針を一緒に考えることができます。「予算」や「1か月単位で始めたい」といった希望を最初に伝えておくことも、不要な勧誘を避けるうえで役立ちます。

年代・状況別に見るAGA治療の考え方

AGAの悩みや、治療で気をつけたいことは、年代や生活の状況によって変わります。ここでは、年代や状況ごとに、治療を考えるうえでのポイントを整理しました。あくまで一般的な考え方であり、実際の治療方針は医師と相談して決めてください。

10代後半〜20代前半:まずは「本当にAGAか」の確認から

AGAは思春期以降に始まるため、10代後半から薄毛が気になり始める人もいます。若い年代で抜け毛が増えた場合、AGAのほかに、生活リズムの乱れや過度なダイエットによる休止期脱毛、円形脱毛症、頭皮の皮膚炎などが原因のこともあります。まずは皮膚科などで、原因を確かめてもらうことが大切です。

なお、フィナステリドやデュタステリドは、添付文書上、20歳未満への安全性や有効性は確立されていないとされています。20歳未満の方は、自己判断で薬を手に入れたりせず、保護者と一緒に医療機関で相談してください。

20代後半〜30代:早期治療のメリットが最も大きい時期

AGAを自覚する人が増えるのがこの年代です。毛根がまだ十分に残っている段階で治療を始められることが多く、薬による改善が期待しやすい時期でもあります。一方で、仕事や結婚、子育てなどで生活が大きく変わる時期でもあり、治療費を長く払い続けられるかどうかも考えておく必要があります。

この年代では、パートナーの妊娠を計画しているケースもあります。フィナステリドやデュタステリドを服用している男性の精液に含まれる成分はごくわずかとされていますが、不安な場合は、家族計画について医師に相談しておくと安心です。特にデュタステリドは体から抜けるまでに時間がかかるため、計画的に考えることが大切です。

40代〜50代:持病や服用中の薬との関係に注意

この年代になると、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肝臓の病気など、ほかの病気で治療を受けている人も増えてきます。AGA治療を始める際には、持病や服用中の薬を医師に必ず伝えてください。特にミノキシジルは血圧に影響する可能性がある成分のため、血圧の薬を飲んでいる方や心臓に持病のある方は、慎重な判断が必要です。

また、健康診断や人間ドックで前立腺がんの検査(PSA検査)を受ける機会が増える年代でもあります。フィナステリドやデュタステリドはPSA値を下げるため、服用していることを必ず検査の担当者に伝えましょう。オンライン診療だけでなく、かかりつけ医とも情報を共有しておくと安心です。

60代以降:目標を現実的に設定する

AGA治療薬は高齢の方にも使われることがありますが、長年進行した薄毛の場合、薬だけで若いころの状態に戻すのは難しいことが多いです。「今の状態を維持する」「気になる部分を少し改善する」など、現実的な目標を医師と相談して決めることが大切です。植毛やウィッグなどを含めて、自分に合った方法を検討してもよいでしょう。

忙しくて通院できない人

仕事が忙しい人や、近くにAGAを診てくれるクリニックがない人には、オンライン診療が心強い選択肢です。夜間や休日に診察を受けられるクリニックも多く、薬は自宅や指定の場所に届きます。ただし、前述のとおり定期配送の条件や解約方法は必ず確認しておきましょう。

地方に住んでいる人

都市部に比べて、地方ではAGA治療を専門に行うクリニックが少ない地域もあります。オンライン診療を利用すれば、住んでいる場所にかかわらず治療を受けることができます。また、一般の皮膚科でもAGAの相談やフィナステリドの処方に対応しているところは少なくありません。近くの皮膚科に相談してみるのも一つの方法です。

治療をしているのを家族や職場に知られたくない人

オンライン診療を利用すれば、クリニックに出入りするところを見られる心配はありません。配送の際の品名や差出人名を配慮してくれるクリニックも多いので、気になる場合は事前に確認しておきましょう。ただし、同居している家族の中に妊娠中・妊娠の可能性がある女性がいる場合は、薬の管理について正直に話し、錠剤やカプセルに触れないように配慮することが大切です。

治療の効果を高めるために:生活習慣とヘアケア

AGAの根本的な原因はホルモンと体質であり、生活習慣を整えるだけでAGAを治すことはできません。しかし、髪の毛は体の一部であり、健康な体があってこそ、治療の効果も発揮されやすくなります。ここでは、治療と並行して意識したい生活習慣とヘアケアのポイントを紹介します。

睡眠:髪を育てる時間を確保する

髪の毛の細胞は、体のほかの細胞と同じように、睡眠中に分泌される成長ホルモンなどの影響を受けて修復・成長すると考えられています。夜更かしや睡眠不足が続くと、体全体の回復が妨げられます。毎日決まった時間に寝て起きる、寝る前のスマートフォンの使用を控えるなど、睡眠の質を高める工夫をしてみましょう。

食事:髪の材料をしっかりとる

髪の毛は主に「ケラチン」というたんぱく質でできています。肉、魚、卵、大豆製品などから、たんぱく質をしっかりとることが大切です。また、たんぱく質を髪に作り変える過程では、亜鉛やビタミン類なども必要です。特定の食品やサプリメントに頼るのではなく、主食・主菜・副菜をそろえたバランスのよい食事を心がけましょう。

極端な食事制限によるダイエットは、栄養不足から抜け毛を増やす原因になることがあります。減量をする場合も、必要な栄養はしっかりとりながら、無理のないペースで行うことが大切です。

喫煙と飲酒

喫煙は血管を収縮させ、血流を悪くすることが知られています。頭皮の血流にも影響する可能性があり、髪の健康にとっても望ましくありません。また、過度の飲酒は、睡眠の質の低下や栄養の偏りにつながります。禁煙や節酒は、髪だけでなく全身の健康のためにも有益です。

ストレスとの付き合い方

強いストレスは、自律神経やホルモンのバランスに影響し、一時的に抜け毛が増える原因になることがあります。また、薄毛の悩みそのものが大きなストレスになることもあります。適度な運動、趣味の時間、信頼できる人との会話など、自分なりのストレス解消法を持っておくことが大切です。薄毛の悩みで気分の落ち込みが続く場合は、そのことも医師に相談してください。

正しいシャンプーの方法

シャンプーで薄毛が治るわけではありませんが、頭皮を清潔に保つことは、外用薬の効果を発揮させるうえでも大切です。次のポイントを意識してみてください。

  1. シャンプーの前に、ぬるま湯で1〜2分ほど頭皮と髪をしっかりすすぐ
  2. シャンプーは手のひらで泡立ててから髪につける
  3. 爪を立てず、指の腹で頭皮をやさしくマッサージするように洗う
  4. すすぎ残しがないよう、洗う時間以上にしっかりすすぐ
  5. タオルで押さえるように水気をとり、ドライヤーで頭皮から乾かす

1日に何度も洗ったり、強い力でこすったりすると、かえって頭皮を傷めることがあります。1日1回程度、やさしく洗うのが基本です。ミノキシジル外用薬を使っている場合は、頭皮が乾いた状態で塗布するなど、薬の使用方法に従ってください。

紫外線と頭皮

頭皮は体の中でも特に紫外線を浴びやすい場所です。強い日差しの中で長時間過ごすときは、帽子や日傘を使うなど、頭皮を紫外線から守る工夫をしましょう。帽子をかぶると薄毛になるという話を聞くことがありますが、清潔な帽子を適切に使う分には、心配する必要はないと考えられています。

運動の習慣

ウォーキングなどの適度な運動は、全身の血流をよくし、ストレスの解消や睡眠の質の向上にもつながります。「筋トレをすると男性ホルモンが増えてハゲる」という話を聞くことがありますが、運動がAGAを悪化させるという明確な根拠は乏しいとされています。健康のための適度な運動は、むしろ積極的に取り入れてよいでしょう。

サプリメントを選ぶときの注意

亜鉛やビタミン類、ノコギリヤシなど、「髪によい」とうたうサプリメントは数多く販売されています。サプリメントは食品なので、薄毛の治療効果を表示することはできず、AGAの進行を止める効果も期待できません。食事だけでは不足しがちな栄養を補う目的で使うのは個人の自由ですが、次の点に注意しましょう。

  • 決められた摂取量を守る。亜鉛などのミネラルは、とりすぎると体に負担をかけることがあります
  • 「医薬品成分配合」「飲むだけで発毛」などをうたう商品には注意する。医薬品成分を含む商品は食品として販売できません
  • 海外製のサプリメントには、表示されていない医薬品成分が含まれていた例もあるため、購入先と成分表示を確認する
  • AGA治療中の方は、飲んでいるサプリメントを医師に伝えておく

よくある誤解とその真相

薄毛やAGAについては、昔からさまざまな俗説が語られてきました。ここでは、よく耳にする誤解について、現在わかっていることを整理します。

よくある誤解現在の考え方
AGAは遺伝なので、何をしても無駄遺伝的な体質は関係しますが、治療薬で進行を抑えたり改善したりすることは十分に期待できます
海藻を食べると髪が増える海藻だけを食べて髪が増えるという根拠はありません。大切なのはバランスのよい食事です
頭皮マッサージだけで薄毛が治るリラックスや頭皮の血流には役立つかもしれませんが、AGAの進行を止める効果は期待できません
育毛剤を使えばクリニックに行かなくてよい医薬部外品の育毛剤には、AGAの進行を止める効果は認められていません
薬は一度飲めばずっと効果が続くAGA治療薬は、やめると時間をかけて元に戻っていくと考えられています
高い治療ほどよく効く費用と効果は比例しません。ガイドラインで最も推奨されているのは、比較的手頃な内服薬と外用薬です
抜け毛が多いのは必ずAGA休止期脱毛や円形脱毛症など、ほかの原因もあります。診断を受けることが大切です
AGA治療薬を飲むと必ず性機能が落ちる性機能に関する副作用は報告されていますが、頻度は高くありません。心配な場合は医師に相談しましょう
女性も男性と同じ薬が使えるフィナステリドとデュタステリドは女性には推奨されず、妊娠中・妊娠の可能性がある女性は触れることも避ける必要があります
帽子をかぶるとハゲる清潔に使っていれば、帽子が薄毛の原因になるという根拠は乏しいとされています

治療の効果をどう判断するか

AGA治療を始めた人が最も悩むのが、「本当に効いているのか、わからない」という点です。効果の判断を誤ると、効いているのにやめてしまったり、逆に効いていないのに漫然と続けてしまったりすることになります。ここでは、効果を判断するための考え方と、具体的な方法を紹介します。

効果の判断には時間がかかる

何度もお伝えしているとおり、AGA治療の効果を判断するには、少なくとも6か月程度の継続が必要とされています。ヘアサイクルの仕組みを考えると、薬によって毛根の状態が改善しても、それが目に見える太い髪として表れるまでには、どうしても時間がかかるからです。最初の数か月は「効果を待つ期間」と割り切って、決められた用法・用量を守って続けることが大切です。

「効いている」のサインは段階的にあらわれる

治療の効果は、ある日突然、髪がふさふさになるという形ではあらわれません。多くの場合、次のような変化が段階的にあらわれます。

  1. 抜け毛が減る:枕やシャンプー時の抜け毛が以前より少なくなったと感じる
  2. 髪の質が変わる:髪にハリやコシが出てきた、セットしやすくなったと感じる
  3. 産毛が増える:生え際や頭頂部に、細く短い新しい毛が見られるようになる
  4. 見た目が変わる:産毛が太く長く育ち、地肌の透け感が減ってくる

このうち、抜け毛の減少や髪質の変化は比較的早く感じられることもありますが、見た目の変化は数か月から1年程度かけてあらわれることが一般的です。また、フィナステリドやデュタステリドの主な役割は「進行を止めること」なので、「見た目は変わらないが、悪化もしていない」という状態も、治療の効果のひとつと考えることができます。

写真の撮り方:変化を正しく記録するコツ

効果を客観的に判断するためには、写真による記録がいちばん役立ちます。次のポイントを守って、条件をそろえて撮影しましょう。

  • 同じ場所・同じ照明で撮る:照明の当たり方で、地肌の透け具合は大きく変わって見えます。洗面所など、いつも同じ場所で撮りましょう。
  • 同じ髪の状態で撮る:シャンプー後に乾かした直後、整髪料をつけない状態など、条件をそろえます。
  • 同じ角度で撮る:前頭部(正面から)、頭頂部(真上から)、左右の生え際(斜めから)など、撮る角度を決めておきます。
  • 定期的に撮る:月に1回など、間隔を決めて撮影し、日付がわかるように保存します。

毎日鏡を見ていると、少しずつの変化には気づきにくいものです。3か月前、6か月前の写真と並べて比べると、自分では気づかなかった変化がわかることがあります。再診の際に医師に写真を見せれば、効果の判断にも役立ちます。

効果が感じられないときに考えること

6か月から1年ほど続けても効果が感じられない場合は、自己判断でやめたり、薬を増やしたりする前に、医師と相談しましょう。次のような点を一緒に確認することになります。

  • 決められた用法・用量どおりに、毎日続けられていたか(飲み忘れが多くなかったか)
  • 薄毛の原因が本当にAGAだけなのか(ほかの脱毛症や病気が隠れていないか)
  • フィナステリドからデュタステリドへの変更など、薬の見直しが必要か
  • ミノキシジル外用の追加など、治療の組み合わせを変える必要があるか
  • 進行の程度から見て、植毛など別の方法を検討すべきか

また、「劇的に改善しなかった」ことを「効果がなかった」と感じてしまうケースもあります。治療を始めてから進行が止まっているのであれば、それも大切な効果です。写真の記録をもとに、医師と冷静に判断しましょう。

薬の正しい飲み方・保管方法

処方された薬の効果をきちんと得るためにも、また家族の安全のためにも、薬の飲み方と保管方法には注意が必要です。

毎日決まった時間に飲む習慣をつける

フィナステリドやデュタステリドは、1日1回服用する薬です。食事の影響は少ないとされていますが、毎日決まった時間に飲むようにすると、飲み忘れを防ぎやすくなります。朝の歯みがきの後、夕食の後など、毎日必ず行う習慣とセットにするのがおすすめです。スマートフォンのアラームや、曜日ごとに分けられるピルケースを使うのもよい方法です。

飲み忘れたときは

飲み忘れに気づいたときの対応は、薬の添付文書や処方時の説明に従ってください。一般的には、気づいたときに1回分を飲み、次の分からいつもどおりに戻す、とされることが多いですが、2回分を一度に飲むことは避けてください。飲み忘れが続くと効果が十分に得られないため、習慣化の工夫をしましょう。

保管方法と家族への配慮

  • 直射日光や高温多湿を避け、子どもの手の届かない場所に保管する
  • 妊娠中や妊娠の可能性がある女性が、錠剤やカプセルに触れないようにする
  • デュタステリドのカプセルは開けたり噛んだりせず、そのまま飲む
  • 割れた錠剤や漏れたカプセルは、手袋を使うなどして直接触れずに処分する
  • 使わなくなった薬を、ほかの人に譲ったりしない

旅行や出張のとき

旅行や出張のときも、薬は毎日飲み続けることが大切です。日数分に少し余裕を持たせて持参しましょう。海外に持ち出す場合は、渡航先の国のルールによって医薬品の持ち込みに制限があることもあるため、事前に確認しておくと安心です。

家族やパートナーが薄毛に悩んでいるとき

この記事を読んでいる方の中には、自分ではなく、夫や父親、息子、パートナーの薄毛について調べている方もいるかもしれません。薄毛の悩みはデリケートな問題なので、伝え方には配慮が必要です。

伝え方のポイント

  • からかったり、冗談のネタにしたりしない:本人が気にしている場合、軽い一言でも深く傷つくことがあります。
  • 「治療できる病気」として伝える:AGAは医学的な根拠のある治療法がある病気であり、悩みを一人で抱える必要はない、という形で伝えると受け入れられやすくなります。
  • 決めるのは本人であることを尊重する:治療を受けるかどうかは本人が決めることです。情報を共有するにとどめ、無理に受診を勧めないようにしましょう。
  • 費用の話は具体的に:治療を始めるとなれば、長く続く費用になります。家計にかかわる場合は、1年間の総額を一緒に確認するとよいでしょう。

家族が知っておきたい安全上の注意

家族が治療を始めた場合、同居する女性、特に妊娠中や妊娠の可能性がある方は、フィナステリドやデュタステリドの錠剤・カプセルに触れないよう注意する必要があります。薬の保管場所を家族で共有しておくと安心です。また、子どもが誤って飲んでしまうことがないよう、手の届かない場所に保管してください。

国内で承認されたAGA治療の歩み

現在のAGA治療は、医学研究の積み重ねによって、根拠のある治療法が少しずつ増えてきた結果です。国内での主な出来事を振り返ると、治療薬の位置づけがよりよく理解できます。

時期主な出来事
1999年ミノキシジル1%を配合した外用の発毛剤(一般用医薬品)が国内で発売される
2005年フィナステリド(先発品:プロペシア)がAGA治療薬として国内で承認される(発売は2006年)
2009年ミノキシジル5%を配合した外用の発毛剤(一般用医薬品)が国内で発売される
2010年日本皮膚科学会が「男性型脱毛症診療ガイドライン」を公表
2015年デュタステリド(先発品:ザガーロ)がAGA治療薬として国内で承認される(発売は2016年)
2017年ガイドラインが女性型脱毛症を含む「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」に改訂される
2020年AGA治療薬としてのデュタステリドの後発品(ザガーロの後発品)が承認・発売される
2020年代オンライン診療が広く普及し、AGA治療をオンラインで受ける人が増える
2026年医療法の改正を踏まえ、厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」が改訂される。国民生活センターがオンライン診療の定期購入トラブルについて注意喚起

こうして振り返ると、国内でAGA治療薬として承認されている飲み薬は、フィナステリドとデュタステリドの2つだけであることがわかります。クリニックによっては、これ以外の薬や独自の治療を提供していることがありますが、承認された治療とそうでない治療の違いを理解したうえで選ぶことが大切です。

頭皮の悩み別:AGA治療と一緒に気をつけたいこと

AGAの方の中には、薄毛と同時に、フケやかゆみ、べたつきなどの頭皮の悩みを抱えている方も少なくありません。頭皮の状態が悪いと、外用薬がしみたり、使い続けにくくなったりすることがあります。ここでは、よくある頭皮の悩みと、AGA治療と並行して気をつけたいことをまとめます。

フケ・かゆみが気になる

フケには、乾燥による細かく白いフケと、皮脂が多く湿った大きなフケがあります。湿ったフケに赤みやかゆみを伴う場合は、脂漏性皮膚炎の可能性もあります。脂漏性皮膚炎は皮膚科で治療できる病気で、治療にはケトコナゾールなどの抗真菌薬が使われることがあります。ケトコナゾール外用は、AGAのガイドラインでも推奨度C1(行ってもよい)とされています。フケやかゆみが続く場合は、AGAとは別の問題として、皮膚科で相談してください。

頭皮がべたつく・においが気になる

皮脂の分泌が多い方は、1日1回、ぬるま湯でしっかり予洗いしてからシャンプーすることを心がけましょう。洗いすぎはかえって皮脂の分泌を増やすこともあるため、1日に何度も洗う必要はありません。食生活では、脂っこい食事や甘いものの取りすぎに注意し、睡眠をしっかりとることも大切です。

頭皮が乾燥する・つっぱる

乾燥しやすい方は、洗浄力の強すぎないシャンプーを選び、熱すぎるお湯での洗髪やドライヤーの当てすぎを避けましょう。ミノキシジル外用薬を使っていて乾燥やかゆみが強くなった場合は、薬が合っていない可能性もあるため、医師や薬剤師に相談してください。

外用薬がしみる・赤くなる

ミノキシジル外用薬には、成分を溶かすためのアルコールなどが含まれていることがあり、肌の弱い方は刺激を感じることがあります。頭皮に傷や湿疹があるときは、使用を控えるよう指示されている場合もあります。しみる、赤くなるといった症状が続く場合は、自己判断で使い続けず、相談してください。製品によって添加物が異なるため、別の製品に変更することで症状が落ち着く場合もあります。

薄毛の悩みと心の負担について

薄毛は命にかかわる病気ではありませんが、見た目の変化は、自信や人付き合い、仕事への意欲などに影響することがあります。「たかが髪の毛」と軽く見られがちですが、悩んでいる本人にとっては深刻な問題です。

薄毛の悩みを一人で抱え込まないことが大切です。AGAは医学的な根拠のある治療がある病気であり、医療機関に相談することは決して大げさなことではありません。医師に相談することで、自分の状態を正しく知ることができ、それだけで気持ちが軽くなる人もいます。

また、治療の効果には個人差があり、思ったような結果が出ないこともあります。そのようなときも、自分を責める必要はありません。治療の方法を見直したり、ヘアスタイルの工夫やウィッグなど別の方法を取り入れたりと、選択肢はいくつもあります。

薄毛のことで気分の落ち込みが長く続いたり、人に会うのがつらくなったり、日常生活に支障が出たりしている場合は、そのつらさ自体を医師に伝えてください。必要に応じて、心の健康の専門家につないでもらうこともできます。

困ったときに役立つ公的な窓口・情報源のまとめ

この記事の中で紹介してきた、AGA治療に関して役立つ公的な窓口や情報源を、目的別にまとめました。リンクは各章の本文中に掲載しています。

こんなとき窓口・情報源運営
治療法の推奨度を知りたい男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版日本皮膚科学会
処方された薬の正式な情報を知りたい医療用医薬品 情報検索(添付文書)医薬品医療機器総合機構(PMDA)
承認薬で重い副作用が出た医薬品副作用被害救済制度医薬品医療機器総合機構(PMDA)
受診先の医療機関を確認したい医療情報ネット(ナビイ)厚生労働省
担当医が医師かどうか確認したい医師等資格確認検索厚生労働省
オンライン診療のルールを知りたいオンライン診療に関する情報厚生労働省
広告の表現が気になる医療法における病院等の広告規制について厚生労働省
個人輸入のリスクを知りたい医薬品等を海外から購入しようとされる方へ厚生労働省
定期購入などの契約トラブル消費者ホットライン「188」消費者庁
トラブル事例を知りたいオンライン診療のトラブルに関する注意喚起国民生活センター
医療費控除の対象か知りたいタックスアンサー No.1122国税庁

健康上の不安がある場合は、まず処方した医師やかかりつけ医に相談してください。体調が急に悪くなった場合は、ためらわずに医療機関を受診するか、救急の相談窓口を利用してください。

AGA治療・クリニック選びのよくある質問

AGA治療やクリニック選びについて、よく寄せられる疑問をまとめました。個別の症状や治療については、必ず医師に相談してください。

AGAそのものについて

AGAは自然に治りますか?
AGAは進行性の脱毛症で、自然に治ることは基本的にないと考えられています。何もしなければ、時間をかけてゆっくり進行していくのが一般的です。気になり始めた段階で、医療機関に相談することをおすすめします。
AGAは何歳から始まりますか?
AGAは思春期以降であれば始まる可能性があり、20代から30代で自覚する人が多いとされています。年齢が上がるほど、AGAの人の割合は高くなります。
親が薄毛でなければAGAにはなりませんか?
AGAには遺伝的な体質が関係していますが、複数の遺伝子がかかわっていると考えられており、両親が薄毛でないからといってAGAにならないとは言い切れません。祖父母やおじなど、より広い家系の影響を受けることもあります。
AGAかどうかは、どうやって判断しますか?
医師による問診(いつから、どのように変化したか、家族歴など)と、頭皮や髪の状態の観察で判断するのが一般的です。必要に応じて、拡大鏡での観察や血液検査が行われることもあります。ほかの脱毛症と見分けるためにも、医療機関での診察が大切です。
抜け毛が1日何本以上だとAGAですか?
健康な人でも1日に数十本から100本程度の髪は自然に抜けるとされており、抜け毛の本数だけでAGAかどうかを判断することはできません。AGAでは、抜け毛の中に細く短い毛が増えること、生え際や頭頂部の髪が細くなることなどが特徴です。
ストレスでAGAになることはありますか?
AGAの根本的な原因は男性ホルモンと遺伝的な体質です。強いストレスは一時的な抜け毛(休止期脱毛)や円形脱毛症のきっかけになることがありますが、ストレスだけでAGAになるわけではありません。ただし、生活習慣の乱れが髪の健康に影響する可能性はあります。

治療薬と副作用について

AGA治療薬はどのくらいで効果が出ますか?
一般的に、効果を判断するには少なくとも6か月程度の継続が必要とされています。ヘアサイクルの仕組み上、数週間から数か月で目に見える変化が出ないのは自然なことです。定期的に同じ条件で写真を撮っておくと、変化を確認しやすくなります。
フィナステリドとデュタステリドは一緒に飲めますか?
2つの薬は同じ仕組み(5α還元酵素の阻害)で働くため、通常は併用しません。どちらを使うかは、効果や副作用、費用などを踏まえて医師と相談して決めます。
飲み薬と塗り薬は併用できますか?
フィナステリドまたはデュタステリドの内服と、ミノキシジルの外用は、働く仕組みが異なるため、組み合わせて使われることが多い治療です。どちらもガイドラインで推奨度Aとされています。併用するかどうかは医師と相談してください。
初期脱毛とは何ですか?
主にミノキシジル外用薬などを使い始めて数週間から2か月ほどの間に、一時的に抜け毛が増える現象です。古い髪が新しい髪に押し出されるために起こると考えられています。多くは一時的ですが、長く続く場合や不安な場合は、医師に相談してください。
副作用が出たらどうすればいいですか?
自己判断で薬を増やしたり減らしたりせず、まずは処方した医師に連絡してください。動悸、息苦しさ、強いむくみ、皮膚の発疹など、体調の急な変化がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
AGA治療薬で性機能が低下することはありますか?
フィナステリドやデュタステリドでは、性欲の低下、勃起機能の低下、射精障害などの副作用が報告されています。頻度は高くありませんが、気になる症状が出た場合は医師に相談してください。不安が強い場合は、治療を始める前に医師に相談しておくとよいでしょう。
服用中に子どもを作っても大丈夫ですか?
男性が服用している場合の影響について、添付文書や医師の見解を確認することが大切です。特にデュタステリドは体から抜けるまでに時間がかかる薬です。妊娠を計画している場合は、事前に処方医に相談してください。また、妊娠中・妊娠の可能性がある女性は、薬の錠剤やカプセルに触れないよう注意が必要です。
健康診断で気をつけることはありますか?
フィナステリドとデュタステリドは、前立腺がんの検査に使われるPSA値を約半分に下げることが知られています。PSA検査を受ける際は、服用していることを必ず伝えてください。また、服用中と服用をやめてから一定期間は献血ができません。
お酒を飲んでも大丈夫ですか?
適量の飲酒がAGA治療薬の効果を大きく妨げるという明確な情報は一般的ではありませんが、フィナステリドやデュタステリドはまれに肝機能に影響することがあり、過度の飲酒は肝臓に負担をかけます。飲酒の習慣がある場合は、医師に伝えておきましょう。
ミノキシジルの飲み薬は使ってもいいですか?
ミノキシジルの内服薬は、日本ではAGA治療薬として承認されておらず、日本皮膚科学会のガイドラインでは推奨度D(行うべきではない)とされています。医師の判断で処方されることもありますが、その場合は未承認薬であることや、むくみ、動悸、全身の多毛などの副作用について十分な説明を受けることが前提です。
ジェネリック(後発品)は効果が劣りますか?
後発品は、先発品と同じ有効成分を同じ量含み、効き目や安全性が同等であることを確認したうえで承認されています。添加物や形状などが異なる場合はありますが、費用を抑えたい場合の有力な選択肢です。
薬をやめたらどうなりますか?
AGA治療薬は体質を変えるものではないため、服用をやめると、時間をかけて治療前の状態に戻っていくと考えられています。やめたい、減らしたいと考えたときは、自己判断ではなく医師と相談しながら進めてください。

クリニック選びと費用について

AGA治療は皮膚科でも受けられますか?
一般の皮膚科でも、AGAの相談やフィナステリドなどの処方に対応しているところは少なくありません。ただし、対応している薬や治療の範囲は医療機関によって異なるため、事前に確認するとよいでしょう。AGA専門クリニックは、治療の選択肢が多い一方で、料金体系がさまざまなので比較が大切です。
オンライン診療だけで治療して大丈夫ですか?
フィナステリドなどの内服薬を中心とした治療であれば、オンライン診療で受けている人も多くいます。ただし、持病がある場合や、AGA以外の原因が疑われる場合などは、対面での診察が適していることもあります。医師が対面での受診を勧めた場合は、その指示に従ってください。
AGA治療に保険は使えますか?
AGA治療は公的な医療保険の対象外で、全額自己負担の自由診療です。そのため、クリニックによって料金が大きく異なります。また、一般的に医療費控除の対象にもならないと考えられています。
月にいくらくらいかかりますか?
治療内容やクリニックによって大きく異なります。フィナステリドの後発品を単剤で処方してもらう場合が最も費用を抑えやすく、デュタステリドや外用薬を加えると費用が上がります。注入療法や植毛は桁違いに高額になることがあります。月額だけでなく、診察料や送料を含めた1年間の総額で比較することをおすすめします。
「月額○○円〜」の広告は信用できますか?
表示されている価格自体が誤りというわけではありませんが、初月だけの価格、まとめ払いや定期配送が条件の価格、薬代以外の費用が別の価格であることが少なくありません。条件をよく読み、1年間の総額で比べるようにしましょう。
無料カウンセリングを受けたら、契約しないといけませんか?
カウンセリングを受けたからといって、契約する義務はありません。その場で契約を迫られても、持ち帰って検討して構いません。AGA治療はクーリング・オフの対象外とされているため、契約前によく考えることがとても大切です。
定期配送を止めたいときはどうすればいいですか?
多くのクリニックでは、マイページや問い合わせ窓口から停止・解約の手続きができます。ただし、次回配送日の何日前までに手続きが必要といった締め切りが設けられていることが多いので、申し込む時点で確認しておきましょう。トラブルになった場合は、消費者ホットライン「188」に相談できます。
途中でクリニックを変えることはできますか?
可能です。クリニックを変える場合は、これまで飲んでいた薬の名前と量、服用期間、副作用の有無などを新しいクリニックの医師に伝えましょう。定期配送の契約が残っている場合は、先に解約条件を確認しておく必要があります。
ランキングサイトの1位を選べば間違いないですか?
ランキングは、どのような基準で順位をつけたかによって結果が大きく変わります。また、クリニックからの広告費や紹介報酬をもとに順位が決まっているサイトもあります。順位そのものより、評価の基準が公開されているか、自分が重視するポイントで高く評価されているかを確認することが大切です。
このサイトはクリニックからお金をもらっていますか?
いいえ。当サイトは、掲載しているクリニックから広告費、掲載料、成果報酬などの金銭を一切受け取っていません。クリニックへのリンクも、すべて公式サイトへの通常のリンクです。順位は、公開している採点基準にもとづいて決めています。

その他の疑問

女性でもAGAクリニックを受診できますか?
女性の薄毛(女性型脱毛症)の診療に対応しているクリニックもありますが、男性向けの治療薬の多くは女性には使えません。女性の薄毛を専門に扱う外来や皮膚科で相談することをおすすめします。
未成年でもAGA治療を受けられますか?
フィナステリドやデュタステリドは、20歳未満での安全性や有効性が確立されていないとされています。未成年の方は、まずは保護者と一緒に皮膚科などで薄毛の原因を相談してください。
植毛をすれば薬はいらなくなりますか?
自毛植毛で移植した髪はAGAの影響を受けにくいとされますが、移植していない部分のAGAは進行を続けます。そのため、植毛後も周囲の髪を守るために内服薬を続けることが一般的です。
育毛サロンとAGAクリニックの違いは何ですか?
育毛サロンは医療機関ではないため、医師による診断や医薬品の処方はできません。頭皮のケアやリラクゼーションを目的とするサービスです。AGAの進行を抑えたい場合は、医師の診察を受けられる医療機関を選びましょう。
AGA治療をしていることは周囲に気づかれますか?
オンライン診療を利用すれば、通院する姿を見られることはありません。配送時の品名などに配慮しているクリニックも多くあります。気になる場合は、申し込み前に配送方法を確認しておきましょう。

契約・トラブルについて

AGA治療はクーリング・オフできますか?
東京都の消費生活総合センターの資料では、AGA治療は特定商取引法の指定役務に当たらないため、クーリング・オフはできないと説明されています。契約前に内容と解約条件をよく確認してください。
「返金保証」があれば安心ですか?
返金保証には、一定期間の継続や写真の提出、指定の用法での使用など、細かい条件がついていることが少なくありません。自治体の消費生活センターも、条件によっては対象外になる場合があると注意を呼びかけています。保証の条件は、契約前に必ず書面や利用規約で確認しましょう。
まとめ払いをしたあとで、副作用が出てやめたくなったら?
まずは処方した医師に副作用について相談してください。そのうえで、残りの薬代の返金について、契約の条件を確認しましょう。体に合わなくても薬は返品・返金ができないケースが多いため、最初は短い期間の処方から始めることが勧められています。
カウンセリングで高額なプランを勧められ、断りにくいときは?
「一度持ち帰って検討します」と伝えて、その場で契約しないことが大切です。家族や信頼できる人に相談したり、ほかのクリニックの料金と比べたりしてから判断しても遅くはありません。強引な勧誘を受けて困った場合は、消費者ホットライン「188」に相談できます。
医療ローンを組んでもいいですか?
医療ローンを組むかどうかは個人の判断ですが、AGA治療は長く続くものであり、また高額な契約ほど途中でやめにくくなります。ローンを組まなければ払えない金額の治療は、本当に必要かどうかを慎重に検討しましょう。推奨度Aの内服薬や外用薬は、比較的手頃な費用で始められることが多い治療です。

治療中の生活について

治療中にヘアカラーやパーマをしても大丈夫ですか?
一般的には、ヘアカラーやパーマを禁止されることは多くありませんが、頭皮に炎症やかぶれがある場合は控えたほうがよいでしょう。ミノキシジル外用薬を使っている場合は、施術の前後で頭皮に刺激が重ならないよう、医師や美容師に相談してください。
筋トレやスポーツをしても大丈夫ですか?
運動がAGAを悪化させるという明確な根拠は乏しいとされており、健康のための適度な運動は問題ないと考えられます。ミノキシジルを使っていて動悸やめまいがある場合は、運動前に医師に相談してください。
サプリメントと一緒に飲んでもいいですか?
一般的なビタミンやミネラルのサプリメントであれば問題にならないことが多いですが、念のため、服用しているサプリメントは医師に伝えておきましょう。サプリメントだけでAGAの進行を止める効果は期待できないため、治療の代わりにはなりません。
手術や歯科治療を受けるときは伝える必要がありますか?
手術や歯科治療、ほかの病気の治療を受けるときは、服用しているすべての薬を担当の医師・歯科医師に伝えることが基本です。AGA治療薬も例外ではありません。お薬手帳に記録しておくと伝えやすくなります。
治療を一時的に休んでも大丈夫ですか?
短い期間休んだからといってすぐに元に戻るわけではありませんが、長く休むと効果が少しずつ失われていくと考えられています。経済的な理由や体調などで休みたい場合は、自己判断ではなく医師に相談し、再開の方法も含めて決めておきましょう。

AGA治療の用語集

AGAクリニックの説明や、医師の話の中でよく出てくる言葉をまとめました。初めて聞く言葉があったときの確認用にお使いください。

用語意味
AGA男性型脱毛症。男性ホルモンと遺伝的な体質が関係し、前頭部や頭頂部から徐々に薄くなる進行性の脱毛症
FAGA・FPHL女性型脱毛症。頭頂部を中心に全体的に薄くなるのが特徴
DHT(ジヒドロテストステロン)テストステロンが5α還元酵素によって変換された、より強力な男性ホルモン。AGAの主な原因物質
5α還元酵素(5αリダクターゼ)テストステロンをDHTに変える酵素。Ⅰ型とⅡ型がある
ヘアサイクル(毛周期)髪が成長期・退行期・休止期を繰り返すサイクル。AGAでは成長期が短くなる
軟毛化(ミニチュア化)毛包が小さくなり、太い毛が細く短い毛に変わっていくこと
毛乳頭毛根の奥にあり、髪の成長を指令する組織。男性ホルモンの受容体がある
推奨度診療ガイドラインで、ある治療をどの程度勧めるかを示したもの。AからDまでの段階がある
先発品最初に開発・承認された医薬品。プロペシア、ザガーロなど
後発品(ジェネリック)先発品と同じ有効成分を含み、同等の効き目が確認されて承認された医薬品
国内未承認薬日本国内で、その効能・効果について国の承認を受けていない医薬品。海外製のAGA治療薬や、ミノキシジルの内服薬など
添付文書医薬品の効能・効果、用法・用量、副作用、注意事項などを記載した公式の文書
初期脱毛治療開始後しばらくの間に、一時的に抜け毛が増える現象
PSA前立腺がんの検査に使われる血液中の物質。フィナステリドやデュタステリドで値が約半分に下がる
半減期薬の血液中の濃度が半分になるまでの時間。デュタステリドは長く、フィナステリドは短い
自由診療公的な医療保険が使えない診療。料金は医療機関が独自に決める
オンライン診療スマートフォンなどのビデオ通話を使って、医師の診察を受ける方法
定期配送決まった間隔で薬が自動的に届く契約。停止には手続きが必要なことが多い
メソセラピー頭皮に薬剤や成長因子などを注入する治療の総称。ガイドラインでの推奨度は低い
FUT法・FUE法自毛植毛で毛根を採取する方法。帯状に切り取るのがFUT法、1株ずつくり抜くのがFUE法
医薬品副作用被害救済制度承認された医薬品を正しく使ったのに重い副作用が起きた場合に、医療費などが給付される公的制度
クーリング・オフ一定期間内であれば無条件で契約を解除できる制度。AGA治療は対象外とされている

まとめ:AGAランキングは「自分の物差し」で読み解く

最後に、この記事の要点をあらためて整理します。

AGAクリニック選びの7つのポイント

  1. AGAは進行性の脱毛症。気になり始めたら、早めに医療機関で相談する
  2. 男性のAGA治療で推奨度Aは、フィナステリド内服・デュタステリド内服・ミノキシジル外用の3つ
  3. ミノキシジル内服や注入療法は、ガイドラインでの推奨度が低い。勧められたら根拠とリスクを確認する
  4. AGA治療は自由診療。料金は「月額」ではなく「1年間の総額」で比べる
  5. 最安価格は、定期配送・まとめ払い・海外製の薬が条件のことが多い
  6. 定期配送の停止方法と締め切りは、申し込む前に必ず確認する。AGA治療はクーリング・オフの対象外
  7. 個人輸入の薬は使わない。費用を抑えたいなら、後発品とオンライン診療を検討する

ランキングは、たくさんの選択肢の中から候補を絞るための道具です。当サイトのランキングでは、すべての採点基準と点数の内訳を公開していますので、ご自身が大事にしたいポイントの点数を見ながら、2〜3院に候補を絞ってみてください。そのうえで、実際に診察やカウンセリングを受け、医師の説明に納得できるクリニックを選ぶことが、後悔しないAGA治療への近道です。

薄毛の悩みは、人に相談しにくいものです。けれども、AGAは珍しい病気ではなく、医学的な根拠のある治療法がある病気です。この記事が、あなたが安心して最初の一歩を踏み出すための助けになれば幸いです。

参考資料・公的機関の情報

この記事は、以下の公的機関・学会の資料と、各クリニックの公式サイトの情報をもとに作成しています。外部リンクは本文中で紹介しています。

  • 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
  • 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「医療用医薬品 情報検索」(フィナステリド、デュタステリド等の添付文書)
  • 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「医薬品副作用被害救済制度」
  • 厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について」(医療広告ガイドライン)
  • 厚生労働省「オンライン診療に関する情報」(オンライン診療の適切な実施に関する指針)
  • 厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
  • 厚生労働省「医療情報ネット(ナビイ)」
  • 厚生労働省「医師等資格確認検索」
  • 独立行政法人 国民生活センター「ニキビ、AGA治療や痩身目的等のオンライン診療のトラブルにご注意−処方薬の定期購入にかかるトラブルが目立ちます−」(2026年6月23日公表)
  • 東京都消費生活総合センター「AGA治療の契約に関する注意喚起」資料
  • 消費者庁「消費者ホットライン」
  • 国税庁タックスアンサー「No.1122 医療費控除の対象となる医療費」

運営者情報・編集方針

AGAランキング比較 編集部について

AGAランキング比較は、AGA(男性型脱毛症)の治療を検討している方に向けて、公的機関の情報と各クリニックの公開情報をもとに、中立的な比較情報を提供する医療情報メディアです。

  • 収益について:掲載しているクリニックから、広告費・掲載料・成果報酬などの金銭を受け取っていません。
  • 情報源について:医学的な内容は、厚生労働省、PMDA、日本皮膚科学会などの公的機関・学会の資料を根拠としています。
  • 更新について:クリニックの料金や診療内容は、確認日を明記したうえで、定期的に見直します。誤りや変更に気づかれた場合は、お問い合わせページからご連絡ください。
  • 医療上の判断について:本サイトの情報は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療の代わりになるものではありません。治療の判断は、必ず医師の診察を受けて行ってください。

情報の確認日:2026年10月30日。記事内の料金・診療内容は確認日時点で各クリニックの公式サイトに掲載されていた情報です。最新の情報は各クリニックの公式サイトでご確認ください。